頭皮も髪も身体の一部であることには変わりませんから、髪質をアップするためには栄養バランスに考慮した食事を摂ることが重要です。
食事の改善をした上で髪質をアップする効果のあるタンパク質や必須アミノ酸、ビタミン、ミネラル等を中心に摂ると良いでしょう。
この栄養素を、ビタミン以外すべて含んでいるのが大豆製品です。
また、大豆由来のイソフラボンはバストアップ効果が有名ですが、抜け毛にも効果があると言われています。
今の時点でAGA(男性型脱毛症)に対する薬効があるとわかっている物質は、血管拡張効果のあるミノキシジルと、フィナステリドがあります。
2005年に厚生労働省に承認されたフィナステリドは国内ではMSD社のプロペシアという内服薬が入手可能です。
それから、ミノキシジル1%を含有する外用薬は全国各地の薬局で薬剤師がいる時間なら手軽に購入できるのに対し、抗男性ホルモン剤の一種であるプロペシアは処方箋なしでは販売してもらえない薬です。
スイッチOTCとして販売される予定もありません。
アジア人は人種的に若い人の薄毛が少ないので、育毛市場は海外のほうが進んでいるようです。
日本国内では認知度が低いものの、低出力レーザーを利用した機器があります。
安全性の面ではFDA(米国食品医薬局)の認可を受けており、海外では従来にない方法として盛んに行われています。
まったく毛根がなくなってしまっているとレーザーのターゲットにならないため、新たな発毛率は低いようです。
しかし毛根が残っている人なら効果が報告されているので、内服・塗布以外の選択肢として覚えておくのも良いかもしれません。
家庭で安心して使用できる低出力タイプのレーザー脱毛器は、5?6種類が日本語で入手可能ですが、すべてがFDAの認証を得たものではないので鑑別が必要です。
また、価格設定は少し高めですが、人気のある分野ですので、今後のバリエーションと価格に期待したいものです。
育毛剤の使用やクリニックへの通院といったケアをしていても、髪の毛のベースとなる身体のコンディションが良くなければケアの効果も落ちてしまいます。
すなわち、血液循環を良くする体質改善をする必要があります。
可能な限り運動や睡眠の時間が不足しないようにする、シャワーだけにしないでお湯に入る時間をしっかり持つ、喫煙する人はタバコを節制する等でゆっくりですが確実に体質改善がされていきます。
老廃物が体内に蓄積してくると、ますます代謝が悪くなってきます。
当然ながら健康にもAGAにとっても良い影響は与えません。
ときには毒出し(デトックス)という方法で代謝機能の底上げが可能です。
老廃物の排出を促す手頃な方法というと、とにかく汗を流すことです。
有酸素運動なら20分以上、フットバス、サウナなどはストレス解消にも効果的です。
代謝を上げるために汗で出た分の水分補給は怠らないようにしましょう。