行く年来る年に想いを馳せながら
フランスの詩人ポール・エリュアールの詩
『わたしは ひとりではない』をご紹介したいと思います
この美しさ、透明さ、単純さ、清潔さ、
そしてなにより、この信頼に満ちた力強さ
シュルレアリスムの彼方の空には
このような花園が広がっているのである
よいお年を!
わたしは ひとりではない
唇にはさわやかな
果物をくわえ
たくさんのさまざまの
花で飾られ
太陽の腕に抱かれ
かがやかしく
したしい小鳥の
しあわせを持ち
雨のひとしずくに
うっとりとし
朝の空よりも
きれいで
貞節な
わたしは庭の話をし
わたしは夢みる
しかもまぎれもなくわたしは愛する
しかもまぎれもなくわたしは愛する