「者(しゃ)」は
外の者の侵入を防ぐために呪
(まぎな)いの言葉を入れた器を埋め、上に枝や土をかけて垣根を作ることで、
外から侵入して来るものを防ぐ為の呪
(まじな)いの言葉を埋めたものです
「医者」「学者」「使者」などの「
者」はもろもろの語の下に付けて「
〜する人」の意味を構成する字です
その「
もろもろ」も漢字では
「諸」「諸々」と書きます
呪いの言葉を土の垣根の各所にたくさん埋めたので、「
諸(しょ)」には「
もろもろ」や「
おおい」の意味があるのです
このように、「
諸」に多くの呪いの言葉を集積する意味があり
「儲(ちょ)」に「
たくわえる」と言った意味があるのもこの為です
また「
儲」は日本語では「
もうけ」の意味もあります
分に過ぎておごる事や贅沢な事を「
奢侈(しゃし)」と言います
この
「奢(しゃ)」は
「
者」に「
大」を加えた字です
「
大」は、両手を広げた
人の正面形ですが、この場合は呪いの言葉を埋めて境にした線を平気で跨
(また)ぎ越える人の姿です
そこから「
おごる」の意味になりました
台所で煮炊きすることが
「
庶」の意味でしたが
鍋の中でごった煮するから「
もろもろ」「
おおい」の意味になりました
また
「
庶民」などの用法もあります
「さえぎり断つ」意味の
「遮断(しゃだん)」の
「遮(しゃ)」の「
庶」は鍋で煮炊きすること、
これに「
シンニュウ」を加えても「
さえぎる」にはなりません、
逆に「
者」は呪いの言葉で外部からの侵入を「
さえぎる」の意味ですが
「
者」と「
庶」の音が通じているので、意味を間違ったまま「
庶」「
者」の両字が交替して使われるのです
また
「暑(しょ)」の「
日」は
日光で、日光に照らされて「
暑い」の意味です
でも暑いのは「
火」で煮炊きする「
庶」の方で、「
者」ではありません
ここでも「
庶」と「
者」が間違ったまま交替して使われてます
ごった煮を作る「
庶」は
「
もろもろ」の意味がありいろいろな所に呪いの言葉を埋める
「諸(しょ)」にも「
もろもろ」の意味があります
「
諸国」などがその用法で、元々は音だけではなくて、どこか通じあう意味もあったのでしょう
「
者」と「
庶」の混同は古代から、「
者」を「
もろもろ」の意味で使う「
者侯」(
諸侯)も、
「
庶」で「
もろもろ」を表した「
庶民」の用法もありました
「庶(しょ)」の
「廿(じゅう)」は煮炊きをする鍋などの器です
下に「
,,、、(レッカ)」
(火の形)を加えて煮炊きすること
更に「
广(げん)」は台所のことです
つまり
台所で煮炊きすることが
「
庶」の意味でしたが
鍋の中でごった煮するから「
もろもろ」「
おおい」の意味になりました
また
「
庶民」などの用法もあります
でも一般的には「
にる」には
「煮(しょ)」が使われます
「
煮」の
「者(しゃ)」は
外の者の侵入を防ぐために呪
(まぎな)いの言葉を入れた器を埋め、上に枝や土をかけて垣根を作ることです
この「
者」に「
,,、、(レッカ)」を加えても「
にる」意味にはなりませんが、「
者」と「
庶」の音が通じているので、意味を間違ったまま両字が交替して使われるのです
の国のありかたに
「律令国家」と言うのがあります
「
律(りつ)」は犯罪と刑罰を決めた法律、
刑法のこと
「
令(りょう)」は
行政関係の法律のことで、国家統一の為の基本的な法を表す言葉です
「律令」は中国の随や唐の頃に出来て日本では7世紀半ばから平安初期まで続きました
その「律令」の
「律(りつ)」は
「
聿(いつ)」を含む字です
「
聿」は筆
(ふで)を手で持つ形す
筆の多くは竹製なので「
聿」に「
竹」を加えた
「筆(ふで)」の字が出来ました
つまり「
聿」は「
筆」の元の字です
古代の中国では都の配置を決める儀式を行う庭に「
聿」(筆)を立てて方角や地層を占って決めてました
「
建」の
「
廴」はその儀式を行う中庭の周囲の壁の形
そうやって都の位置を決めて、建物を建てるのが
「建国」でした
この「
聿」を立てて建物の位置を定めるように、掟などを一律に公布する字が
「律(りつ)」です
そこから
「
のり」「
おきて」と言う意味があります
「法律」「規律」などの用法の他に詩の形式の一つである「
律詩(りっし)」や
「
音律」などの音楽の用語にも「
律」は使われます