酒の文字の元の字が
「酉(ゆう)」と言う字で
「酉」は酒樽の形です
「
酉」を含む
「配達」「配分」「配送」の
「
配(はい)」と言う字も「酒」に関係した字で
「酉」と「
己(き)」から出来たら文字ですが
旧字では「酉」と「己」では無くて
「
酉」と「
卩(せつ)」から出来た字でした
(
卩)は、人がひざまずいて座る形
(
酉)は、酒樽や酒を飲む器
ですから「
配」は
酒を入れる器の前にひざまずいて座る、(配膳の席につく)と言う意味です
つまり
ひざまずいて座る人に酒噐を割り当てて
くばる意味です
「
桶(ておけ)」の元に成った字で
この字を含む字には
「
筒形」の意味が含まれます
「痛(つう)」は
「甬」と「
やまいだれ」を併せた字ですね
「
やまいだれ」は病気で伏せている事です
「
甬」は円筒形のもの
ですから
「甬」の
円筒形のものとは、病床で寝ている人の体のこと
「病人」の体の中を激痛が駆け抜けて行く様子を表したのが
「痛」と言う字です
「痛」は体の中を激痛が通り抜けて行くので
「
はなはだしい」
「
てっていてき」
と言う意味が出来て
「
痛飲」「
痛快」「
痛恨」などの用法がこの意味での「
痛」です
ですから酒の文字の基本は
「酉(ゆう)」と言う字で
「酉」は酒樽の形です
「
酉」を含む
「樽(たる)」と言う字は
見ての通り「
木製のたる」
の事ですが・・・・
でも
「
缶」に「
尊」を加えた
「
たる」と言う字も有りました
その「
缶」は現在の、
「
金属製」の物では無くて
「
缶」+「
尊」の「
たる」は、酒を入れる陶器の
「
甕(かめ)」の事ででした
※
《今はこの字「缶」+「酉」は有りませんが》
参考までに・・
「遵守」の
「遵(じゅん)」は
「
尊」に「
シンニョウ」を加えた字
「
シンニョウ」は
道を行く意味の字です
ですから
「
遵」は
酒樽を持って、巡り行くこと
各地方に
「酒を供えて祭りをして、その祭りによって従わせる」
と言う意味の字で
祭をして、酒の供与でもてなして
「みちびて」
「つたえて」
「
したがう」と言う意味の字です
この意味は
「指遵」「遵守」の言葉にも残ってますね
( ノД`)…
古代より神様への祈りや祭りの際には沢山の「お酒」が清めの為に使われてました。
酒の文字の基本は
「酉(ゆう)」と言う字です
古代では
酒を神様への儀式に使う事が多く
新しい「
酒(酉)」が出来たら「
犬」を生け贄に加えて新酒を神様に供えて、
神様の意思をかはりました
その行為を表したのが
「猷(ゆう)」と言う字です
神様の意思をうかがい、計るので
「
はかりごと」の意味となりました
また
「猶(ゆう)」の
「
ケモノヘン」は(
犬)の事なので
「
猷」と「
猶」は文字の要素が同じで元々は同じ意味漢字でしたが、
現在では
「
なお」と言う意味の時には「
猶」の字を使い
「
はかりごと」の意味の時には「
猷」の字を使います