「王」は大きな鉞の刄の形
「士」は小さな鉞の刄の形
いずれも、実用品では無くて、権威のシンボルとして有りました
「父(ふ)」も
下の×は(又
(手))の事で
斧を手で持つ形の字です
この斧も木を伐る為の道具では無くて、
「
ちち」としての指揮権のシンボルです
昔は内の中で父親は権威が有って威張ってました。
ですから
家で指揮する人と言うことから「
父」の意味となりました。
その「父」が手にシンボルの
「斤(おの)」が
「斧(おの)」と言う文字となりました。
「士」の小さな鉞の刄も身分を示すシンボルで
「
士」とは戦士階級の人を表します
前回までの話
「在(おう)」の字は
現在では
「才」と「土
(ど)」で書かれますが
実際は
「才」と「士
(し)」で書かれた字でした、
この「
才」の字は
目印となる木に横木を渡し、その十字形の部分に神様への祈りの祝詞を入れた器を掛けた事を表す字です、
そうすると目印の木の場所が神様の力で神聖な場所となるのです
その神聖な場所に
小さな鉞の刄を置いて守るのが「
在」です
そこは神聖な場所として
「
ある」と言う意味になりましたが
後に全ての
「
ある」の意味となりました。
また
「在」の「士」が「
子」になった
「存(そん)」は
その神聖な場所「
才」の力で「
子」が神聖な力を得て
その「
子」の存在が保証されて「
ある」ことです。