話題:江戸川乱歩



今日の昼間もジメジメと暑かったです。
電気代が上がってしまうのでエアコンを我慢し、扇風機だけで何とか凌ごうとしましたが、汗がダラダラと落ちてきました。
そんな風になりながらも、集中して、3〜4時間で読み終わってしまいました。
面白かったですね。
クソ暑いなかでも、他の雑音は全く頭に入らず、ずうっと読んでました。

各章が短くなっているのも読みやすさの理由に挙げられますが、移りゆく場面場面でのみどころの演出が半端なくて、引き込まれっぱなしでした。
多分、芸能人が書いた読み易い本とかを除けば、中編以上の作品を一気に読んだの初めてですね。

同性愛が物語の中で、かなり重要なポイントであるっていうのも、読み進められた理由でもあるんですがね。
江戸川乱歩の怪奇世界って、ネタが際限なくあって、凄いなあとやっぱり思います。内に秘めたる烈しい何かが、こんなに想像力を掻き立てたのかも。しかしどんな表現が出来るかどうかは、その人の力量ですもんね。

ラストで気になったのが。
大体はハッピーエンドな感じ、諸戸があの結末だったのもらしいと思うので良い。
ただ、秀ちゃんの片割れ、吉ちゃんに関する記述がないんですけど…?
物語の中枢にいる人物なのに、秀ちゃんとは違い身元も何も明らかにされていないし、一個体の人間となったその後も描かれていないんです。まさか死んだとかじゃあないですよね。
気になって仕方ありません。