瓶詰

よしながふみ作品は、以前に大奥を読んだだけでした。
大奥も読んですぐ好きになりましたが、この骨董〜も面白いですね。

全体的な絵の雰囲気はスッキリした感じで、私は綺麗めな絵がタイプなので(小畑健とか)買いはしませんが、知り合いが貸してくれたので読む機会を得ました。

いや、こんな面白いなら手元に置いときたい、買おうかなあ。
結局のところ、話が面白ければ絵柄ってあんま関係ないんですよね。ただまだカイジは食わず嫌いですが。笑

絵柄に関してもうひとつ。
同人作家で、何人かよしながふみに似た絵の人がいますね。以前は「似てるなあ」と何人かの絵を見て思ったりしても、そのルーツが解りませんでした。
ああそうか、よしながふみだったんだ、と自分の中で納得しました。
私が一番最初に購入した同人本も、よしながふみに似た絵柄の本だったなあ〜。

パノラマ島を読みました。
先に丸尾末広版を読んでいたので、二つの作品を比較しながら、読み進めていきました。

丸尾版では、パノラマ島の描写が甘美な魅力で描かれており、「自分もパノラマ島の住人になりたい」と強く思いました。
原作の方は、パノラマ島を作るにあたっての苦悩、頂点に達したあとの主人公の恐怖、こちらの方が印象に残りました。

漫画では伏線が張られているところが小説ではいきなり現れたり、小説では人見と千代子は僅かながらも情が通っていたようですが、漫画の方はさほどでもないような。

兎に角、原作・丸尾版どちらを先に手に取っていても、この作品は大好きなものになっていたでしょう。
ていうか大好きです。

原作を読んでいて「このところは読者諸君の想像に任せる」といった台詞があったのですが、それを丸尾末広が有り余る想像力で描いたのでしょう。
確かに、パノラマ島の描写に於いて、他の人のレビューにあるように解り辛い部分もあったかのように思います。
ですが、言葉だけでは知識の足りない私には想像し得ない部分も、丸尾氏の漫画の力が補ってくれました。

私の中では、二つの作品が相乗効果をなして、ひとつの「パノラマ島」を形成しています。 やっぱりそこの住人になりたいかな。(笑)


石榴も、とても面白い作品でした。

「硫酸を浴びた顔が石榴のよう」と書かれていましたが、その表現の出来る乱歩が凄いと思います。
石榴はよく絵に描かれる題材です。確か、命の根源、そのようなモチーフだったと思います。
題名を見て勝手にそんな思索をした訳ですが、私的には色々な深読みをしてしまいます。

まるで、結末を露呈していたかのように。

死体ははじめ、宗一氏であり犯人は万右衛門であったと推理されたが、指紋の発見により全く逆であると発見された。
だがしかし、主人公と意気投合した猪股氏というのが実は万右衛門であり、死体はやかり宗一氏であったというどんでん返し。

「最初へかえっていくんだよ」
石榴という言葉に、こんなメッセージが込められていたのではないか、私はそう考えました。

深読みし過ぎですかね。(^_^;

以前にも鳥居みゆきの話題に触れた事がありました。
「鳥居みゆきはことり事務所に入るべきだろ、とり繋がりで！」
みたいな事を言っていましたね。確かに二人に共通点はあります、テレビではその魅力を活かしきれない。

ブラックユーモアを理解出来ない人がいるからか、それともブラックユーモアを一握りの人の為だけにしときたいからなのか、解りませんがね。

この本を読みました。



発売された当初は、芸人の本が氾濫してる昨今、興味はあれど買う気にはなりませんでした。
しかし、今日フラリと寄った書店で発見し立ち読みしてしまい、買わずにはいられなかったんです。

他の「芸能人の描いた本」とは、違います。
いや、本そのものから異質な感じ。

実は、私は鳥居みゆきのネタをちゃんと見た事はありません。
この人はテレビサイズの人ではなさそうですから、テレビ番組でネタ見たぐらいじゃ、解ってる事にはならないでしょう。
YouTubeをみる時は鳥肌実ばかりを検索していて、鳥居みゆきは正直頭にありませんでした。今度みてみねば。
鳥居みゆきという人間からして、かなり異質な感じがします。
かなり前になんかの番組(女性向け)に出ているのをみたんですが、旦那さんとは一般的な夫婦の生活はしていないみたいで。
話す言葉や考え方も、他の女性なんかとは違っていて、惹かれるものがありました。

ネタも、まあさわり程度しかみていないにしても、他のギャーギャー五月蝿いだけの芸人とは全く違うと思います。
単純に面白いというのではなく、なんかこう、ニヤッとしてしまう感じの…。


今年も中将の晴れ姿は見に行きます。
いつか、鳥居みゆきの生ライブも行かねばと思います。