今、東京に12年くらい住んでいる。
こんな私でも、実家から引っ越した時があった。
千葉の大学に行く時の事‥
高校を卒業して、後は引っ越しだけになった。
初めての一人暮らしに胸踊らせていた♪なんてのはどうでもいい。
引っ越す前に、どうしても伝えたい想いがあった。
中学の頃から6年間好きだった女の子に‥
今でこそ、好きな人にも好きと伝える事が出来るし、かわいいと思えば、かわいいとも伝える事が出来る。
しかし当時は、想像できないくらい、とーっても、とーっても奥手だった。
‥‥。
ピンポンパンポーン♪
(注意!!)
信じてもらえないかもしれませんが、一応信じてもらった仮定で、話を続けさせていただきます。
m(__)m
中学1年の時に同じクラスになって、同じ班になったMさん。
その時以来、ずっと好きだった。
まず、見た目が可愛いし、優しい、その上、勉強も出来るし、吹奏楽部ではフルートを吹いていた。
今思えば、フルートは関係ない(;^_^A
結局、中学1年以外は同じクラスになれなくて、高校も偶然同じだったが、同じクラスにはなれなかった。
接点がないまま、引っ越しの日が迫っていた。
私は何を思ったか、名簿に載っていた電話番号で電話をかけて、彼女を呼び出した。
今思えば、個人情報もくそもない(;^_^A
私の田舎は、田んぼが広がっていて、風も吹き、かなり寒かった。
あまりに寒かったので、アップルティーの缶ジュースを2つ買って、待ち合わせ場所にした小学校の門の前で待っていた。
彼女もここまで来たら寒いだろうと思い、2つ握り締めて‥
しかし、夜7時頃というのもあって、彼女は親に連れられて車で来た。
私は唖然としてしまい、ずっと好きでしたということをこの文章くらいあっさり伝えて、そうだったのありがとうと言われて彼女は車であっさり帰って行った‥
あまりの出来事に、アップルティーも渡すことが出来なかった‥
私はその場で1本飲み、1本は門の上に置いて帰った‥
悲しいと思うこともなく、ただ、これで心残りなく、出発出来るとだけ思えた。
‥‥。
後日、その子は高校の時に私と同じクラスの男と付き合っていたことを、友達から聞かされてショックを受け、さらに成人式の時に、アノ時の可愛らしさが無くなっていて、さらにショックを受けた。
今はドコで何をしているだろう‥
とにかく綺麗で元気であってほしい。
私はここで元気にしています。
全ての出来事は、今も続いていないと、全て思い出になってしまう。
東京に来てからも、思い出になってしまった人が何人いるだろう‥
長く続いている友人たちも、思い出の人に変わっていってしまう事もあるだろうが、私はここにいる。
いつかまた会える日を思い描いて‥