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彼の趣味



話題:メールを晒してみる






私「すごいかわいいガチャぽんしたんだ
  またみせるね」


ゆ「ガチャポンいいね
  そういうとこかわいいね」



......なんじゃそりゃ!


ゆうちゃんってね、あんまり「かわいいねとか」言わないんです。


セックス中とか←
あといっぱいごはんたべたときかな。
あと鼻水拭いてるときと、寝た振りして急に目を瞑った瞬間。
ぼんやりして 口が開いてる時も言ってた気がする。


昨日ここに 「ガチャぽんするとこ」が加わりました(←New!)


ゆうちゃんの“かわいい”の基準 ほんとナゾ(^ω^)


恋人越しの夜空





塾をでて ふたりでならんで帰る。
今日も寒いね とか 生徒の話とか。
ゆうちゃんは元気そうで たくさんおしゃべりしてくれた。


ゆうちゃんの声がすごくすき。
音楽の授業ではバスだったんだよって話してくれた低い声。
いつも ちいさな声で話す。
塾講師としては致命的だねってからかわれるくらい。
ゆうちゃんと一緒にいるようになって 私は耳をすませる癖がついた。


心地いい声。

 


「まきちゃん?」

心配そうにゆうちゃんが私の顔を覗き込む。
声に集中しすぎて相槌を打つのを忘れてたみたい。



なあに?って返すと 安心したみたいな顔で私の顔を 大きな手でわしゃわしゃーってする。



私の家の前は結構な坂道。
山に建っているので 初めての人はたいていびっくりする。
そんな坂道を上って 家の前まで送ってくれた。


「じゃ 一緒にくだろっか」

坂の下を指差して ゆうちゃんが言う。
もう家の前なのに?




「いっしょに僕の家に帰ろ?」



突拍子もないかわいいわがままに おもわず笑顔になる。
ゆうちゃんの胸の辺りに頭をのせた。


「ありがとう
 でも今日は帰るね
 またね」



そう言って 少し離れる。


「そうなの?
 今日はそっちにいくの?」



ゆうちゃんは 子供みたいな顔をしていた。



「ゆうちゃん、またね」



そう言ってゆうちゃんの方に顔を向けたまま 後ろ歩きで何歩か家に近づくと、ゆうちゃんはすねた顔になった。

 

「まきちゃん!」



少しはなれたところから ゆうちゃんが私を呼び止める。
いつもよりずっと大きな声。


「メール...メールしてね!」



そう言ったゆうちゃんの息が白く透けていた。
ゆうちゃんの後ろに 星がいくつか見える。


「もちろんするよ!
 でもゆうちゃんは?
 ゆうちゃんはメールくれる?」



からかい混じりの私のことばに ゆうちゃんが少し考え込む。


「うーん...
 まきちゃん帰ったらすぐお風呂?」



「うん、そうだと思う」


意外なゆうちゃんの質問に少し面食らって答えると ゆうちゃんがにやーっていたずらを思いついた子供みたいな顔をする。




 

 

「なら まきちゃんがお風呂からあがったら、僕からのメールが50通くらい届いてると思うよ!」

 




 

かわいいゆうちゃんのことばに 思わず空を見上げて笑った。

 

拍手レス


拍手レスです!
遅くなってすみません...


>>しぃ♪さん

ありがとうございます(*^ω^*)
“はじめて”だなんて...
そんな風に言っていただけて感激です!
本当にありがとうございます!

 

>>早くに卒論やってれば泣かなくてすんだのに、ギリギリでやるから( ^O^ )

100パーセント...soかもね!

 

>>立花さんたち、すごく素敵です。これからもブログ読ませていただきます(●´ω`●)

ありがとうございます!
素敵だなんてとんでもありませんが、これからもどうか宜しくお願いいたします♪

 

>>◎(*aki)さん

ありがとうございます!
最近改名された◎(*aki)さんですよね?
(違ってたらすみません...)
いつもブログ読ませていただいてます!
読んでいただけるだなんて光栄です。
またぜひぜひきてくださいね♪

 

>>まきさんの文章、いつも暖かくてどこか切なくて、幸せな気持ちになります。

本当に本当にありがとうございます!
私のブログを読んで“幸せ”っておっしゃっていただけるなんて 私のほうこそこれほど幸せなことはありません。
ありがとうございます...!


>>あやさん

本当に本当にありがとうございます!
同じ病気を経験されたあやさんの“今があります”が 大きな希望として心の深いところに残りました。
あきさんのコメント、すごくすごくうれしかったです。
あきさんの旦那様のように、気長に気長に接していけたらなあと感じます。
もしよろしければこれからも見守ってください!
こんなのでいいのかなあといつも不安になりながらですので、すごくうれしいです。
ありがとうございます!


>>あまぐりさん

購読していただいてるんですね...!
すごくうれしいです♪
これからも宜しくお願いいたします!


>>モムさん

いつもよんでいただいてるなんてうれしすぎます!
しかも温かい言葉まで...
本当にありがとうございます!
よければこれからもよろしくおねがいします♪

 

>>いつ見ても、お2人にほっこりさせられます!ほんと理想です〜!あ、あと花柄のお皿すごくかわいいですね(*^^*)

ありがとうございます!
じつはあのお皿、彼のお気に入りのお皿なんです。伝えたらきっと喜ぶと思います^^
伝えてみますね!
ほんとありがとうございます!

 

>>私も「いつの日も」大好きです!結婚式のBGMにしたいくらい(^w^)

「いつの日も」で結婚式...!
めっちゃいいですね!絶対感動的ですよ!
わたしも憧れます^^


>>キュンとしました

わーい!
ありがとうございます!

 

 


わかりやすいかなあと思い お名前があるもの以外はすべて文章も表示させていただきました!
なにかご意見があればおっしゃってくださいね!

ふたり共に生きた今日を



タイトルは阿部真央さん「いつの日も」より。

この歌、最近ゆうちゃんちでよくかかってて、気がつくとゆうちゃんが口ずさんでたりする。
パソコンなんかいじりながら。

わたしはそのときベッドにいて、起きたらゆうちゃんが作業をしながら小さく小さく歌っていた。横顔の表情がやわらかい。
その瞬間が終わってしまうのがもったいなくて そのまま寝たふり。
かけてくれたのだろうお布団は温かく、目を瞑って耳をすませた。





こんばんは!
今日はこの前会ったときのこと。
ぴんく注意です。




「まきちゃん これ食べて!」

って言って彼が持ってきたのはピザ。
実は生地から手作り。
その前日、何種類かの粉を混ぜ合わせて 「こんな温度だったらイースト菌死んじゃわないかなあ」なんていいながら生地を作ってた。

「こねるの固ーい」なんて困ってたから、「こねるのやろっか?」って言ってみたけど、「ぼくがやりたいんだからいーの!」って 笑顔。

食べてみると、すごくおいしい!
それを伝えると、


「そう?
まきちゃんさ、ピザの耳にチーズとか入ってるのすき?
こんど作ってみようかなー」

って満足そう
彼が満足そうなことって珍しいから、そんな顔を見るとわたしもすごく嬉しい。


食後 ゆうちゃんが床にごろん。


「ねむたーい...」

「ゆうちゃん、床固くない?
 大丈夫?」

「大丈夫...」

ひっつきたくなって私もとなりで寝転んでみる。
日の光で適度に暖まったフローリングが気持ちいい。
彼のシャツをつまんでくっつくと そのまま上に乗せられてぎゅーってされた。
いつもは女の子みたいなことばっか言ってて非力に見える彼なんだけど こんな風に抱き合うと意外に筋肉がついてるのが分かる。




ゆうちゃんの手が 服の中に入ってきた。
抱きしめられたまま 指で気持ちよくされてしまう。
何度も何度もされたあと

「満足した?」

ってゆうちゃんがにやり。
なんか悔しくなって はぐらかしたまま別のことを話す。

「そういえばさ、バイトなんだけど〜」
「えっ、なになに?..っんん...」

わざと普通のことをしながら ゆうちゃんのを触って すぐにやめる。

「あの生徒の偏差値がさ...」
「あいつの志望校どこ...っや、もう..」



「まきちゃんのえっち!」

そう言って頬を赤らめる彼にキスをした。

「お祭り行かないの?」

って言われて、そういえばお祭りにいく約束だった...って思い出したけどふたりともそのままさいごまでした。




終わったあとは くっついて眠った。
起きると ゆうちゃんがすぐそばで笑っている。
どうしたんだろう?って思う間もなく口元を優しく触られて、そこにキスされる。

「よだれでてたよー」

ってゆうちゃんがわらうから はずかしまぎれに抱きついた。



そんなふうにしばらく過ごして ゆうちゃんがわたしにキスをしてでていった。
台所で作業をしている。
晩に食べるため タルトを作るらしい。
彼は最近タルト型を買った。

ベッドと向き合う形で作業をしてたから わたしはなんとなくゆうちゃんの顔をながめていた。

「ゆうちゃんの口、くちばしみたいな形してるなあ。
かわいいね」


なにげなくそういうと 「タルト見ずにぼくの顔見てたの?やだあ」 ってゆうちゃんが恥ずかしそうに笑う。その顔も可愛くて そのあともじっと見ていた。


適当な時間に神社へ出発。
近所の神社でお祭りがやってるはず。
さむいね、とか、どんな出店がでてるかなあ、っておしゃべりしながら神社へ。
神社の周りには たくさんののぼりがたてられていた。
色彩はきっぱりとした赤なのに 布の質感がなんだかやさしい。

のぼりのあいだを通って参道に入る。
ここでふたりとも同じことをつぶやいた。

「出店が...ない...」

罰当たりな私たちは出店をかなり楽しみにしていたんだけど そこには一軒の出店しかない。しかもその出店も もう片付けの最中だった。
厚着をしたおじさんが それでも頬を赤くして片付けをしているのを横目で見ながら閑散とした神社に入る。

二人でお参り。
学問の神様なので 生徒の合格を祈った。
 
石段を下りるとき 先に下りていたゆうちゃんが手を差し伸べてくれる。
その手を支えに下りて ふたりで神社をあとにした。


いい神社だったなあ...って思いながらゆうちゃんと歩く。
曇った冬の空みたいな どっしりした灰色の石段。
境内にある たくさんのこどもたちの大きな字のお習字。
子供を遊ばせる若いお母さんたちのかわいらしい笑い声。




「ゆうちゃん いい街だね、ここ」

そうゆうちゃんに伝えると すこしびっくりしたような顔をしたあと

「それならここに住んじゃいなよー」

ってのびやかに笑った。



ゆうちゃんが駅まで送ってくれる。
切符を買って振り向くと すぐそばにゆうちゃんがいた。

「今日はありがとう。またね」 

ゆうちゃんは帰り際 いつもそんな風に言ってくれる。
その顔があまりにも優しくて いつも帰りたくなくなる。
だからいつも「うん。またね」だけ言って早足で帰るんだけど、この日は途中で振り向いてみた。

ゆうちゃんは当たり前みたいにそこにいて 笑って手を振ってくれる。
手を振り返しながら 笑顔でホームに向かった。





こんなかんじのデートでした!
長文を読んでいただきありがとうございます!
あと、いつも拍手ありがとうございます。
皆様からのあたたかいコメントに 本当に感謝です。
明日こそは拍手レスしますね! 

いついつまでも



※今回は死に関する表現が出てきます!
彼は簡単にその言葉を出しますが、どうかご了承ください!


ベッドの上で 恋人の頭を抱いていた。
夕方に近づいて 部屋は薄暗い。
モノクロの写真みたい。


髪の毛の一本一本まで体温があるみたいに温かい後頭部をゆっくりと撫でる。
頭皮の匂いの中に 微かに甘い匂い。
ぼんやりして ますますなにも考えられなくなっていくような香り。
思わず目を閉じる。


「ゆうちゃんの髪、甘い匂い」


それまでされるがままになっていたゆうちゃんが がばりと上半身を起こしてこちらを見る。裸の胸が眩しい。


「…本当?」

「ほんとだよー
なんもつけてないの?」

「つけてないよ」

「ふーん、甘い匂い気持ちよかった…」

「まずいな…」

「どうして?」

「なんもつけてないのに体臭が甘いって 体のどっかが悪いらしいよ」


両手に顔を埋めていやいやをするように ゆうちゃんが落ち込む。


「僕死んじゃうんだよ…」


なんて言っていいかわからなくて ベッドの中からゆうちゃんを見上げていた。


「死ぬの?」

「死んじゃうよ」

「そっかぁ、死ぬのかぁ」



 
だんだん悲しくなってくる。
でも簡単に死を否定することもできなくて「そっかぁ 死ぬのかぁ」って何度も何度も呟いていた。



「あ、でもねーぇ、」


うってかわってキラキラした目で 彼が私を見つめる。


「僕ね、死んでもまきちゃんの守護霊になるから大丈夫だからね!」


満面の笑みで言うゆうちゃん。
なんてばかなひと。
思わず笑ってしまう。


「………ゆうちゃん、弱そうだからやだ」


夏の暑さにも冬の弱さにも弱く、食べたものをすぐに戻し 直接お腹に触られるだけで胃痛を感じる恋人にそう告げると、



「ほんとだよ!
強い霊とかにも負けちゃいそう!」



なんて言いながら 足をバタバタさせて爆笑していた。





こんなこと言っちゃったけど 万一のときは守護霊になってくれたらいいな。

万一のことがあれば きっと私は後悔するから、今度ゆうちゃんが「死にたい」って言い出したら「万一のときは守護霊になってね」って こっそりお願いしよう。


そうすれば きっと彼も笑ってくれる。

 


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