話題:本の感想
・簡単に個人的感想を書いています、脈絡のない文章です
・ネタバレにご注意ください
未読の方には一度読まれる事を強くお勧めしたい小説。
ネット問題、マスコミ報道、事件、犯人、罪と罰…この小説を読むずっと以前から思い考えていたが、今回より深く考えさせられた。
主人公が最終的に選び決断した行動と秋山先生の考えは正しくはない、だけど否定する事はしない。どちらも納得してしまったから。読書中、もしも私が主人公の立場だったら犯人に何を命じるのだろうかとずっと考えていたが、答えは出なかった。
救いのあるラストがとても良い。
主人公の心の闘い、とても優しくて誰よりも努力家なふみちゃん、主人公を温かく、子供としてではなく一人の人間としてアドバイスする秋山先生。魅力的なキャラクターにも注目して頂きたい。
章ごとのタイトルが良い。
読書中に気付いたのですが、秋山先生は『子どもたちは夜と遊ぶ』で登場したあの秋山先生だったんですね。とある人物に囁いた言葉がずっと気になっていたのですが、まさかこれだったとは思いもしませんでした。『子どもたちは〜』の終盤近くのシーンもこれで納得ですな。