失敗したという人の話に共通点があるように、成功談にもなんらかのコツといった共通点があります。
髪全体のボリュームアップを実感したいなら、発毛した毛を充分成長させ、長く維持することが基本的な骨子になります。
それには抜け毛を招いている習慣や原因を見つけて、地道に対処していくことがポイントです。
育毛剤や育毛薬を使用したり、髪に良いという食べ物を食べたところで、それ(抜け毛やへたり)がどこから来ているのかを見直し、改善しなければ、プラスの効果を得ること自体、とてもむずかしいと思います。
個人差で済ませる人もいますが、改善できる個人差をそのままにしておくのは、もったいないことです。
マイナス習慣を減らし、育毛へのプラス要素を増やしていくことです。
プラスばかりに目を向けるのではなく、両方のバランスをとることが大事です。
頭皮や毛乳頭に大きなダメージがあると、回復には相応の時間がかかりますので、その間は育毛剤が使えなかったり、使用しても効果が薄いです。
早めの対処がカギと言えます。
掌や足の裏などはツボが集中していると言われています。
なかでも、手のひらと指にあるツボを刺激すると育毛効果があるということは、意外に知られていないようです。
手をマッサージするときは、ツボ1点ごとに、じんわりと時間をかけて行いましょう。
早く押すより効果がありますし、落ち着きのある動作が品良く見せてくれます。
いかにも「健康、ツボ押し中」のようには見えませんから、比較的続けやすく、リフレッシュにもなるので、どなたにもお薦めしています。
男性の脱毛に効くのは、脱毛点(親指の根元)、労宮(掌の真ん中)、「心穴」(中指の第一関節)のツボでしょう。
とくに上半身の血行を促進してくれるので、効きやすく、抜け毛を防ぐ効果が高いほか、地肌の代謝を良くして髪に必要な栄養が届きやすいようにしてくれるので、育毛にも役立つでしょう。
ただ、薬剤のように効果がすぐ表面化するようなものではないので、気長に続けていくことが大事ですし、ツボ押しのほかにも、抜け毛の原因となりそうな生活習慣を改善していくことも大事でしょう。
育毛に必要な基本的栄養素というと、ビタミン、ミネラル、亜鉛、酵素などです。
サプリメントでも多くでているので納得ですね。
タンパク質も必要です。
よほど肉魚嫌いでないかぎり、食事から充分な量をとれると思いがちですが、朝はゼリー飲料や菓子パン、昼は麺類とおにぎりのように炭水化物中心の食生活を続けていると意外と不足するので、思い当たる人は気をつけなければいけません。
栄養が偏っていたり、血液の状態が良くないとき、本人に自覚がなくても髪やツメに症状が現れることがあります。
実際、栄養不足の状態では、髪までは栄養を回してくれないので、栄養不足や貧血で髪が縮れたり細くなったりするのは自然な反応です。
栄養バランスが良く、消化しやすいタンパク質を含んだメニューを選ぶようにして、髪や頭皮に栄養が届き、老廃物を排出できるよう、血行改善も心がけましょう。
せっかく栄養をとっても血流が不充分ではうまく代謝が行われないため、効果が出にくいからです。
外食や弁当などを含む日常の食生活では、カバーしきれないことはあきらかですので、普段の食事に気をつけながら、サプリを併用するのも良いでしょう。
もともと皮膚に炎症があったり、自律神経が乱れている人はより多くのビタミンを必要としますが、水溶性ビタミンは過剰摂取しても尿から排出されてしまうので、比較的副作用なく量を加減しやすいです。
髪や頭皮の健康のためには、必要な栄養素を欠かさずにとることが大事ですが、意外とおろそかになりがちなのは鉄分でしょう。
重複して摂取するのを避けるため、育毛サプリには配合されていないので、見過ごされやすいのかもしれませんが、絶対に必要な栄養素のひとつです。
鉄分不足は鉄欠乏性貧血を招きますが、不足している人は慢性のため慣れてしまって無自覚でいることがほとんどです。
だからといって放置していると、体全体の酸素量が減って代謝が弱まり、髪や頭皮が必要としている栄養素も運ばれなくなり、代謝の悪化で老廃物が排出されにくくなり、いつもどおり洗髪していても、不快感や抜け毛が増えるようになります。
育毛にマイナスにならないよう、鉄分不足にはくれぐれも配慮した食生活をしていきましょう。
鉄分が含まれている食材は、貝類、納豆、青魚など、和食に多いようですが、赤身の肉類やレバーにも含まれています。
野菜ではホウレンソウに多いですが、ホウレンソウにはシュウ酸が多く、大量摂取で尿路結石の原因になると言われているので、少量に留めるのが良いでしょう。
グレープフルーツやビタミンCサプリなどと一緒にとることで吸収が促進され、摂取過剰になることもありますので、注意が必要です。