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そして僕は途方に暮れる



昔から見た目の年齢にギャップがあった



中学までは 背も小さく
紅顔の美少年だった



たぶん





それが 中3の夏から
毎年15センチずつ身長が増えると
一気に大人の仲間入りをした様に感じた



早く大人になって
さっさと独立しよう



そう思って居たので
この見た目の変化は 好都合だった


高校2年の時には 大抵の人に
「大学?」
と聞かれ

高校3年になると 社会人だと思われた



いわゆる「老け顔」だ


今 当時の写真を見ると
「やけに幼いなぁ」
としか 思わないけど


僕は 年齢が上に見られて喜んでいた







若い時に 老けて見える人は
年齢がいっても 逆に若く見られる



良く聞く言葉だった


いつまでも若々しく
枯れない大人になろう

そう思っていた





それが狂い始めたのが 23位の時だ

多めの天パで隠れてはいるけれど
かなりの量の白髪が あるのを見つけた



30になる頃には
目立つ様になり 染めたが


髪の質なのか 色が2週間と保たず 諦めた



30代半ば

髪は程良くシルバーグレーになった




以前スピード違反で捕まった時

警官が
「もっと若い人かと思ったよ」
と言ったが

免許の生年月日を見て 口を噤んだ


おい 今人を見た目で判断しただろ?

とは言わなかったけど 幾つに見えたのだろ




それから数年後

ある病院で看護士が話しているのを 妻が聞いた

A 「居た?」
B 「居ない」
A 「廊下は?」
B 「おじいさんなら居るんだけど…」


その時廊下に居たのは 妻の診察が終わるのを待つ僕だけだった



そして先日
床屋で髪を切り 仕上がりを確認する時

鏡の中に知らない老人が居るのに気づいた






やべぇ また老けた…

Runner


真夏のバイクは ことの外危険だ


外気温32度
路面温度46度

直射日光を浴び
周りの車の排熱を受け

足下には 部分的には数百度になろうかという エンジンを抱え込んでいる



数百度は 大げさか…




走っていれば 涼しいんでしょ?

と言われる


ところが 汗をかいていないと その涼しさを体感する事はない


熱く乾燥した空気は あっという間に汗を乾かす

気づけば 身体は汗を止め 軽い脱水症状に陥る



朦朧とする意識を保とうと 速度を上げれば
視界が狭まり 判断力が低下する


そんな時は 休憩するのが一番

木陰にバイクを寄せたら 自販機でお気に入りのスポーツ飲料を買って 一気に飲み干した



さて もう一寸で目的地のモールだ


エンジンに再び火を入れて
バイパスに躍り出た


相変わらずの 灼熱地獄だが
広がった雲で 直射日光が遮られて いくぶん楽に感じる


疎らな車の間をぬって バイパスを行くと
あるポイントで 空気が3度位 冷えた
舞い上がったコンビニ袋が 足早に道を横切る


びゅっ

っと 横風を食らった瞬間
大粒の雨に襲われた


300メートル先に トンネル

右側に黒い雲



このトンネルは 途中で左にカーブするから

あそこまでたどり着けば 雨から逃れられるはず



前方はクリア


ギアを2つ落とすと アクセル全開


ヘルメットに当たる雨粒の音を数えながら 僕はトンネルに突入した













トンネルの先には また灼熱地獄が待っていた

ずぶ濡れになった方が 涼しかったかもしれない






暑さに慣れた身体に モールのエアコンは あまりに寒かった

何の変化を求められようか



昔 それは未だ僕が僕でなかった時 自分を名乗るのがひどく億劫で
自分勝手な名を名乗っていた
それでも 僕の周りの世界は 何時も正しく時を刻んでいた
昔 それは未だ僕が僕を認めていなかった時 自分が誰なのか考えるのも億劫で
自分勝手に世界を作り上げていた
それでも 僕の周りの世界は 何処も間違いがなかった

今になってやっと解かる
今になってはじめて解かる
昔も今も 僕は自分が一番嫌いで疑ったままだ

名乗るのが億劫でなくなっても 世界を取り繕わなくなっても
僕は僕を信じちゃいない
名乗るようになった分 取り繕わなくなった分
肩の重みが増加した
                               1991 Nov 14



散文

プレイバック PART2


今年も健康診断の時期になった


去年まで 連続して
空腹時の血糖値で引っかかっているので
今年はちょいと 気をつけてみる

健診前日の夜から 極力炭水化物を控え 果糖の類にも注意
そして 珈琲も無糖にした

その効果があったのか 空腹時血糖は95だった



ふふん ざまみろ



誰に対して「ざまみろ」なのかは よく解らない




しかし そんな小手先の事で誤魔化せないのが アルブミンA1cだ

なんと例年よりも少し 数値が上がっている
市の基準では 注意喚起に該当するらしく 医師からは

「まぁ 気をつけて」

と言われた




そして 今年もまた心電図で
「心室伝達遅延」が示された


ところが医師は

「あぁ これはね心配ない
大丈夫でしょ」

と 軽く流す

「え? 去年は一応再検査って事でしたけど
今年は? 再検査は?」

僕の問いに

「大丈夫 やらなくて良いよ」



なんとなく不安で 帰ってから ググってみた


心電図関係って かなり専門的な話が多いらしく
ほとんどのサイトがちんぷんかんぷんだが

要約すると


心室伝達遅延は 簡単に言うと
ただの不整脈で かなり発行確率が高いらしい

そのため 僕の場合は大丈夫って判断をされたらしい
(お約束:心電図に限らず 医師が再検査と言った場合はきちんと指示に従いましょう)


じゃ 去年との違いはと言うと

去年は「ST低下」が有った


これは 心筋の虚血からくる物らしい
つまりは 心臓に旨く血液が流れ無いって事だ

去年 医師の顔が曇った理由を 今年ようやく理解した



なんにしても

とりあえず 何も問題が無く

「健康ですね」

と 言われた






そう僕の肉体は至って健康なんだ


にもかかわらず
申し込んだ医療保険が 引き受け拒否された


原因は 去年の6月頃
記事にも書いた 感染症が原因だった



この感染症は 効果的な治療薬があり
服用すれば 98%位は完治すると言うモノだった

当時 陽性反応が出て
すぐに薬を服用

自覚症状も無くなり 安心して生活していた



ここに落とし穴があった

安心して 日々の忙しさにかまけて
僕は 完治確認の再検査を受けていなかった


そのために
感染症にかかり 治療をしているが完治していないと 判断されたのだ



そりゃ 治療中の病気があれば一部の保険を除いて生命保険は入れない



感染症を担当した医師からは

「完治確認の検査にちゃんと来なさい」

と 何度も念をおされていた


自己判断で勝手に受けなかった検査で 思わぬ結果を招いてしまった




お約束:医師が検査が必要と言ったら 検査を受けましょう
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