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「わかる」とはどういうことか―認識の脳科学

山鳥 重



……よくわかるためには自分でわかる必要があります。自分でわからないところを見つけ、自分でわかるようにならなければなりません。自発性という色がつかないと、わかっているように見えても、借り物にすぎません。実地の役には立たないことが多いのです……

われわれは、どんなときに「あ、わかった」「わけがわからない」「腑に落ちた!」などと感じるのだろうか。また「わかった」途端に快感が生じたりする。そのとき、脳ではなにが起こっているのか――脳の高次機能障害の臨床医である著者が、自身の経験(心像・知識・記憶)を総動員して、ヒトの認識のメカニズムを、きわめて平明に解き明かす刺激的な試み。
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大いなる死〜死と生の幸福論〜

羽仁 進





バッファローが鳴いた。それは、「自分はこれから死ぬ」ことを告げていた。
私は、そのあまりの悲痛な叫びに、耳をふさがれる思いがした。
死を悲しむ気持ちの深さ、重さには、人間も動物も、なんの違いもないのだ。しかし、私はだんだんに、「死は生の一部だ」と考えるようになっていった。
個の終わりは、本当に、生の終わりなのだろうか。
生は、死よりも、はるかに大きなものではないのか。だとすれば、人は死を悲しむ必要があろうか……。
生物の歴史・文化論・動物の世界・博物学を渉猟した、渾身の書き下ろし哲学。
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私とは何か

池田晶子




自分なんてものは、いったん死ななけりゃ、わからない。
私を考え、私を突き抜け、普遍に至り。
未発表・未収録原稿からたどる池田晶子、思索の原点。
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死とは何か

池田晶子




どこまで考えても死なんてものはない、言葉だと知るだけだ。人生の味わいと存在の謎について未発表原稿とともに紡がれる終わりのない精神の物語。
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SFで自己を読む

浅見克彦




『攻殻機動隊』『スカイクロラ』『イノセンス』といった作品から「ゴースト」「生きた時間性」「死」「人形」などのテーマを抽出し、SFをめぐる謎―あるエピソードとセリフの意味、入り組んだプロットの陰に潜む真実、作品の趣旨―に思考の網を張り巡らせる。
裏設定の読解やテクノロジーの真偽問題に優先する物語的な謎の解明に注力し、そのおもしろさに身を任せながら、作品に描かれる「<わたし>の固有性のゆらぎ」「未来を奪われた存在」「生と死のありよう」などを丁寧に読み解く。
それらの批判をとおして、「別の自己像へのしなやかな流転」というSFがもつ魅力の核を析出する。
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