大罪シリーズで話を書いてみたくなった。
ジャンルは復活。
逆ハー希望のトリップ少女。
トリップにより大罪が暴走。
七人の夢主人公。
順番は強欲・色欲・憤怒・怠惰・嫉妬・暴食・傲慢。
復活キャラの出番がない。
むしろ夢主人公の独白!!
誰得かと聞かれたら迷わず私得と答えます。
勿論、内容は暗いしシリアス。
暗いと言うか、狂ってる系。
以上、お気をつけてお読みください。
「始まりは、強欲」
綺麗で美しいものは全て私のもの!
そう、ずーっとずっと彼らが欲しかったの。
『家庭教師ヒットマンREBORN!』のキャラクター達はみーんな美形。
特にお気に入りは恭弥に骸、武、ディーノかしら。
勿論、他の格好いい男も大好きよ!
ぜーんぶ、私のもの。
そのために彼らは存在するのよ。
うふふ、ああ、そう、そうよ、そのためにも彼らの所に行かなくちゃ。
早く早く。
きっと彼らは待っているわ。
神様神様。
私を愛している神様!
早く私を彼らのもとに連れて行ってちょうだい?
勿論、私は愛されるのが運命よ?
今も可愛いけれど、もーっと可愛くしてね?
あ、生活に困らないようにしてよ、当然でしょ?
私は愛されているのだもの。
ああ、ほらもう彼らは目の前。
みんな私のもの。
うふふ、顔を真っ赤にして可愛いわ。
私のために争わないで?
大丈夫、みんな平等に愛してあげる。
ほら、余所見しちゃダーメ!
貴方は私のものなんだからぁ!
(トリップ少女の話)
「色欲が見捨て」
気持ち良いことが大好きなのは人として当然。
それを求めて何が悪いの?
相手がイイ男だったらもっと気持ち良いわ。
あら、顔が整っていたらいいわけじゃないの。
その心が問題よ。
真っ直ぐ私に向けてくる心に身体がほてってくるの。
興奮するわ、その心。
だけど最近の貴方は変。
あんな女に靡くなんて、らしくないわ。
いつからそんなに歪んだのかしら?
ああ、気持ち悪い。
気持ち悪いのは嫌いなの。
心を向けない貴方なんて、もういらないわ。
さようなら!
(元恋人の話)
「憤怒が怒りを向け」
転校生が来てから怒りに震えない日はないわ。
ああ、とても邪魔、とても不愉快!
あの女は何なのかしら。
あの方達の仲を引き裂くほどの人なの?
魅力があるわけでもない。
性格も最悪。
良いのは見た目だけの女。
でも見た目ならあの方も同じ。
だというのに仲が引き裂かれるなんておかしいわ。
あれは魔女なのかしら?
魔女がどうして私達の邪魔をするの?
私達はただあの方達を見守っていたいだけだったのに!
些細な望みを許さないなんて、何様のつもりなのかしら。
この怒りをどうしてくれようかしら。
あの方だけけじゃない。
あの魔女は私達の彼も奪っていった。
簡単にこの怒りは収まりそうもないわ。
そうだわ。
魔女は火あぶりの刑にしなければ!
磔にして!
火をつけて!
制裁を!!
(ファンクラブの話)
「怠惰が手を差し出さず」
転校生?
何の話?何の噂話?
知らないわ。私はいつだって怠けることに必死なの。
必死になることも面倒だけれど。
興味ないわ。私はいつだって眠ることに夢中なの。
夢中になることもダルイけれど。
ああ、なんて幸せ。
一人の空間がとても好きなの。
人なんて興味ない。煩わしいだけだもの。
誰も私に構わないで欲しいわ。
私が転校生を苛めた?
そんなダルイこと私はしない。
そんな時間があるのなら眠っていた方が有意義でしょ?
ねぇ、もういい?
これから私は眠らないといけないの。
ああ、面倒。
あっちへ行って。
爆音が煩いわ。
野球部の声援も煩いの。
貴方の周りは静かで好ましかったけど、今じゃ騒がしくて嫌いよ。
近寄らないで。
私は人間にも物事にも空気にも興味ありません。
(嵌められそうな者)
「嫉妬を押し付け」
どうして、あの子なの?
あんなに汚い子が選ばれたの?
可笑しいわ、可笑しいじゃない。
あの子がいいんだったら、私の方がずーっと素敵よ。
自惚れなんかじゃない。
今じゃあの子は学校の嫌われ者。
あの方は干渉しなくなった。
ファンクラブは制裁の準備に入っているわ。
サボり魔の子にさえも嫌われている。
ねぇ、そんな子にどうして関わるの?
どうして、あの方に見捨てられても好いているの?
それなら私を選んでくれたらいいのに!
どうしてあの子なの?
ずるい、ずるいわ、私だって彼らが好きなのに。
私だってあの子と同じなのに、ずるいずるいずるい!
私だって全て欲しいわ!
あの子が邪魔だから、いけないんだわ。
あの子なんて消えちゃえ!
(自惚れたクラスメート)
「暴食が曝け出し」
食べることが好き。
気付いたら食べてる。
授業中は危うく消しゴムを食べかけちゃった。
空腹が満たされない。
いつだって空腹。
いつだって何かを食べてる。
人の感情も食べれちゃう。
喜楽が甘くて一番美味しいわ。
怒哀はゲテモノの味。
食べることが好きだけれど、最近はゲテモノばかり。
好き嫌いはないけれど、折角なら美味しいものが食べたいわ。
最近は負の感情ばかりね、美味しくない。
ねぇねぇ、原因は何?
転校生?
私の食事を邪魔するなんて良い度胸ね。
食べちゃうわよ?
でもお腹をくだしそうだわ。
最近は空気も食えない。吸えない。
私の食べ物の恨みはすごいわよ?
(復讐する者)
「傲慢に終わる」
面白い。
大罪の狂気に塗れた人間達が犯す罪。
人間らしく人間のままに人間そのものに彼女達。
愉快愉快。
全ては強欲の欲望により始まり。
色欲が欲望の求めるがままソレを捨て。
憤怒が欲望の無くしたソレに怒りを向け。
怠惰が欲望のままにソレに手を差し出さず。
嫉妬が欲望を欲しいがために押し付けて。
暴食が美食を求めて欲望を曝け出す。
そして、人の傲慢に終わる。
魔女は死んだ。
人の欲が暴れた結末なんて、見るに耐えない醜い結果しか残らない。
まさに、人の傲慢。
ああ、楽しかった!
これだから人間は傲慢だ!
(傍観する者)
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というわけで、思い付くままに書いてみました。
色欲さんの相手は勿論、雲雀さんでした。
思いつくがままに書いてみたネタ。
原作キャラ達に裏切られて復讐する話を読んでいた時に、でも実際に復讐を実行できる人なんて稀なんじゃないかと思って、代行する人を考えてみた!
ジャンルは考えてません。
復讐屋の主人公の独白的で、キャラの登場は一切なし。
復讐屋なだけに性格はお世辞にもよろしくありません。
以上、よろしければどうぞ!
私は人よりも物よりも何よりも優先的に好きなものがある。
人が絶望に染まる顔だ。
悪趣味?
知ってる。
だけれど、別に誰彼構わず好きなわけじゃーない。
選別している、とは違う。
選り好みしている、とも違う。
強いて言うなら好きな人。
敢えて言うなら嫌いな人。
そんな人たちの、絶望に染まる顔が、見たい。
うん?それでは全員当てはまるじゃないかって?
何言ってるのさ。
君は電車に乗っていて、偶然、たまたま隣に座った人が好きになるのかい?嫌いになるのかい?
ぶっちゃけ、どーてもいい人間だろ?
そんな赤の他人の、絶望に染まった顔を見たってつまらないじゃないか。
そうだねぇ。
一番いいのは最も近くにいる人間、かな。
日常の顔を知っていればいるほど。
笑顔を知っていればいるほど。
どれだけ絶望に染まったのか分かるだろ?
そんな私がなりわいにしているのが、"復讐屋"。
いやいや、これがまた儲かるんだよねぇ。
誰にだって復讐心はあるだろう?
だけれど、それを自分の手で下すだけの勇気は、ない。
そんな人たちの味方をするのが、この私、"復讐屋"ってわけだ。
復讐って言っても、色々と軽度と重度があるわけだけれど。
残念ながら、君達は重度の方だったわけだねぇ。
大変だねぇ、モテル男ってやつは。
掌を返せば恨みしかない。
まぁ、でも、今回ばかりは自業自得で同情のしようもないわけなんだけど?
……なぜって?
おいおい、おいおいおいおい、しっかりしてくれよ、色男さん達よぉ。
まさか自分は人に憎まれることもない、完璧人間とでも言いたいのか?
人は誰しも誰かに憎まれてるもんだぜ。
お前が嫌いな人間がいるように、お前を嫌いな人間がいる。
だからこそ、今、君達の前に、この私、"復讐屋"がいるんだからさ。
自分は悪くない?
騙されていただけだ?
はん!騙されていたからって暴力を奮ったのはお前達だぜ!
幼稚園のガキじゃねーんだから、暴力がいけないことだって知っているはずだぜ?
それとも何か、お前等はママンに教えてもらわなかったんでちゅかぁ?
気に入らないから。
嫌いだから。
上等上等。
人間千差万別。
そりゃ、生きてりゃ気に入らない人間、嫌いな人間にも巡りあうだろーさ。
だからって、暴力で追い出そうとするなんて、お前等は猿かっつーの。
もう少し頭を使おうぜ、私みたいによぉぉぉ。
ほーら、手も出さずに、頭を使っただけでお前等はどうなった?
教室から。
学校から。
家から。
世間から。
居場所がなくなったのが現状だ!!
これにて、この私、復讐屋の依頼を一件落着ぅぅぅ!!!!
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最低最悪な主人公!!
イメージは折原さん家の息子さんとか、めだ箱のテンションから書いてみた。
最低最悪な主人公が最近のマイブーム。
誰得なネタを読んでいただき、ありがとうございました。