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過負荷の目高物語

前回、設定のみアップした目高箱の話を書いてみた。



デフォルト名:八代千歳(あだ名:ちーちゃん)



登場キャラは球磨川さんのみ。

















1.ゲームスタート


――…人生にリセットはない。


その通り!


ゲームと違って人生は一度限り。
やり直しは効かないし、なかったことには出来ない。
やり直せたなら、ときっと誰かは思うだろう。
やり直せたなら、ときっと誰かは望むだろう。
なかったことにしたい、ときっと誰かは絶望するのだろう。

それが出来たなら、きっと自分は幸せになれたのに!!!!

私、八代千歳は思うのです。

やり直していたら、どうなるのか。
なかったことにしたら、どうなるのか。
それができたならきっと本当に人生が幸せになるのだと私は思うのです。


「なーんて、今のは"なかったことにして"ね!」




私、八代千歳は思うのです。

やり直していたら、どうなるのか。
なかったことにしたら、どうなるのか。
それができたならきっと本当に人生が滅茶苦茶になるのだけど更にリセットしてしまえば問題ないと私は思うのです!
最初に自分の過負荷を自覚したのは幼い頃。


「こら!千歳!!」


遊んでいて花瓶を割った私を叱る母親。
"花瓶が割れなければよかったのに"と思ったのが最初。


「…あら、千歳?どうしたの?」


「え?だって、かびん、わっちゃって、おこられたから…」


「え?花瓶ならそこにあるじゃない」


「??」


"花瓶が壊れた時間がなくなった"。
これが八代 千歳の過負荷が発動したものだった。
それから叱られる度に叱られることが"なかったこと"になった。
ああ、悪いことをしても"なかったこと"にしてしまえば大丈夫なんだ、と千歳は子どもながらに思った。
そして、自分の能力がどんなものなのか他人を使って試してみたことがある。
努力の時間をなかったことにした。
怠惰の時間をなかったことにした。
勇気の時間をなかったことにした。
恐怖の時間をなかったことにした。
希望の時間をなかったことにした。
絶望の時間をなかったことにした。
成功の時間をなかったことにした。
失敗の時間をなかったことにした。
愛情の時間をなかったことにした。
憎悪の時間をなかったことにした。
健康の時間をなかったことにした。
病気の時間をなかったことにした。
過去の時間をなかったことにした。
現在の時間をなかったことにした。
未来の時間をなかったことにした。
そうして、小中学校の同級生がどうなったのかは知らない。
全員なにかしら壊れていっちゃったから、全てをリセットしてあげたりしなかったりした。

けれど分かったことは多かった。

時間軸に関わることならば"なかったことにする"ことができること。
リセットした時間を更にリセットすることが可能のこと。
コントロールが可能にできること。
オンオフの切り替えができること。

そう、私の人生はリセット可能の人生(ゲーム)。


「楽しませてね」


さぁ、ゲームオーバーは私が退屈してゲーム(人生)を降りた時だけ!






2.ゲームリセット


実は私に幼馴染という存在がいる。


いつもニコニコ笑って括弧(格好)つけている二つ年上の男の子。
小学校は一緒にいることは多かったけれど、中学校は見事に区間が分かれて別の学校へ。
高校もあの男の子は別の高校へ行ったらしく、会わない日々が続いた。
そして、私は普通の人生(ゲーム)を楽しんでいる時間にその男の子は現れた。


「『あはっ』『久しぶりだね、ちーちゃん!』」


「あはっ、全くもって久しぶりだね、みーちゃん。8年ぶりかなぁ」


「『5年ぶり!』『また無効化(ゲームリセット)で時間をなかったことにしたのかな?』『3年分の差があるよ?』」


「じゃあ、5年ぶりだね、みーちゃん。んー、禊先輩?球磨川先輩?」


「『みーちゃんでいいよ!』『僕はちーちゃんが大好きだから』『特別だね!』」


「じゃあ禊先輩」


「『……』『うーん』『まぁ、いいか!』『名前で呼ばれるのも新鮮だしね』」


「またなんで箱庭学園に来たの?」


「『ちーちゃんに会いたかったから!』」


「…………」


「『やだなぁ』『本当だよ?』」


「またなんで箱庭学園に来たの?」


「『なかったことにされちゃった』『うーん』『ちーちゃんに会いたかったのも本当だけどね』『ほらここって』『エリートな奴らがいるだろ?』『気持ち悪いからさぁ』『抹殺しちゃおうかと思って!』」


「暇なんだね、禊先輩」


「『あはっ』『そういうわけだからさ』『ちーちゃんも手伝ってよ!』」


「うーん………」


「今は普通の人生(ゲーム)を楽しんでるから、"今回は"拒否するよ!」


「だから、普通の人生(ゲーム)に飽きたら"拒否したことをなかったことにする"から楽しみにしててね!」


「それじゃあ、またリセット後とかにね!」




―――――――――
ノリノリで書いてみた。


最悪な夢主も大好きなんです。

戯れ事のとある物語

転生もので、救われないお話。



戯れ事シリーズ、だがしかし、オリキャラしかでません。



以上、お気をつけてお読みください。














「こんにちは」


挨拶をされたため足を止める。
聞き覚えのない声のため、普段なら自分ではないと思うのだが場所が場所だったため自分のことかと続いて顔を向ける。
人通りのない路地裏に、少女がいた。
にこにこにこ。
笑顔。
そう歳も変わらないだろう少女がこちらを見ていた。
やはり、自分へ向かって言ったらしいので、


「こんにちは」


自分も挨拶を返した。


「少し、私の話を聞いてくれませんか?」


「…いいですよ」


「ありがとうございます」


少女は同じ中学の制服を着ていた。
学年は……分からない。
ただ、自分のクラスメートではないことは確かだ。
それぐらいの記憶力はある。


「私、前世の記憶があるのです」


……どうやら相手の記憶力は、途方もない記憶力を保持しているらしかった。


「……続き、聞いてくれます?」


「どうぞ」


「ありがとうございます。続きを聞いてくれるのは貴方が初めてです」


それはそうだろう。
というかそんな話を他の通りすがりに話して通報されたりしなかったのだろうか、と的違いのことを考えてしまった。
それぐらい、突拍子もない話だ。


「前世では誰かに殺されたのです。刃物でザクザクザクザク。とても怖かったはずなのですけれど、あまり、よくは覚えていないのです。
おそらく、殺されたショックで忘れるように心の自己防衛がおこったのでしょう。誰に殺されたのかも、やはり、よく覚えていません」


「…………へぇ」


「気付いたら、幼児に逆戻りしていました。どこのコナン君?とも思いましたけれど、どうやら私は転生して記憶を取り戻してしまったらしいのです」


「コナン君?」


「中身は大人、姿は子どもの名探偵です」


「ふぅん…?」


「自分の状態が、まるで夢みたいで……もしかしたら、と思ったんですけれど……貴方は、夢小説、をご存知ですか?」


「夢小説?」


「私ごときの説明でご理解いただけるか不安ですが…夢小説とは、漫画やゲームなどの版権ものに自分の考えたキャラクターを登場させて自分の思うがままに物語をでっち上げて個人的に楽しむために小説にしたもののことです」


「うん、理解した」


「ありがとうございます」


「それで、その、夢が詰まった夢小説がどうしたの?」


「その中に、転生というジャンルがあるのです」


「転生」


「はい。現実世界でお亡くなりになって、漫画の世界に転生してしまい、キャラクターと関わりを持ったり持たなかったりするお話です」


「まさに、君のその状態がそうだと」


「はい。私、喜んでしまいました。好きな世界に、好きなキャラクターに、会えるのではないかと」


「会えたの?」


「いいえ、やはり人生はそう上手く転ばないみたいですね。どこの漫画の世界なのかも、現実の世界なのかも分かりません」


「そう」


「はい」


「…寂しいね」


「…はい。でも、聞いてくださる方がいて、スッキリしました」


「よかったね」


「ありがとうございます。そういえば、お名前、お聞きしてもよろしいですか?」


「うん、零崎霧識」


「ぜろざき、………え?零崎……?零崎って、え?うそ、戯言の……」


「ねぇ、ところで、君」


「え、は、はい?」




「どうして生きてるの?」




「……、…………え?」


「君、昨日、ここで通り魔にズタズタに刺されて死んでいたんだよ。犯人は未だに捕まっていないそうだけど」


「あ……え?」


「記憶の混濁」


「……え?え?」


「死んだことがショックで心の自己防衛がおこったのかな。…幽霊に、心があるかは知らないけど」


「ちが、え?なに?どういう…」


「君は死んだ、転生なんてしちゃいない、転生したと思い込んで記憶を逆戻りしただけ」


「違う、私は、本当に、この世界に…」


「君は死んだよ」


「ちが、」




「殺した僕が言うんだから間違いない」




「…?、………?、…………!!!!!!」




「ばいばい、次はちゃんと転生とやらができるといいね」




(殺されて、)(気付いたら)(転生していて、)(気付いたら)(また殺されて)

(奇跡は二度、起こらない)
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全てオリジナルキャラのみでお送りしてしまった\(^0^)/


キャラに関わらず、どの世界なのかもわからずに、また輪廻を巡るのもありそうだと思い書いてみました。

よく神様にどこどこの世界に転生したい、と言うだけだったら、時系列が合わなかったりするものありそうだと思ったから、最初、語り部は雲雀さんのお孫さん設定にするつもりだったとか言ってみる←

だがしかし、最近、人間シリーズを読み直して人識さんラブだからそっちに行ってみた!
霧識君のキャラクターは固定してないんですけどね!!
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