4連休1日目海の日。海の日は絶好の鮫日和と言う事で今日は妹壱号と海底47m古代マヤが死の迷宮に仕立てあげられた映画を観に行きました。以下、あらすじと多少のネタバレ感想です。


義理の姉妹のミアとサーシャのぎこちない関係を見兼ねた父が鮫の鑑賞ツアーを2人に勧める。友人のアレクサとにコールと先約があったサーシャは渋々、承諾するも当日、友人2人が姉妹を誘い4人は海底洞窟を探索するケーブダイビングが出来る穴場のスポットへと向かう。不十分な装備のまま海に潜る4人だが、思わぬアクシデントにより、石柱を倒してしまう。パニックになる一同の前に突如として巨大な盲目のホオジロサメが現れる。


前作、『海底47m』の続編ですが、繋がりは一切ないので単品で観ても問題ないです。今回の舞台は海底洞窟と言うことで出口が何処にあるかもわからない広く狭く暗い檻の中に大きい鮫が存在してると言う前作よりも想像するだけで心身共に息苦しい環境となっています。鮫が盲目設定でそれが鮫にとってハンディになるのかなと思いましたが、その分、音に対してかなり敏感になっている為、盲目でも関係なかったです。人間に救いはない。しかし、長い間、洞窟で過ごしていたのなら盲目になるのは仕方ないですよね。普通の鮫とは最早、ビジュアルの違いしかありませんでしたが、全体的に白い鮫は何処か神秘的でそれでいて恐ろしいものがありました。白いので砂埃と共に誰にも気付かれず、観客だけに見せる悠然かつ大胆に登場するシーンが静かなる恐怖を与えて好きです。その後、ベンを襲った後の2回目の登場にギャップがあり過ぎて肩が跳ね上がる位に驚きました。前作だと1番強かったのが発煙筒なのですが、今作は発煙筒の代わりにアラームが強かったです。理由は多分音が嫌いとはっきりしませんでしたが、強かった。前作終盤の発煙筒を使い耐え凌ぐ私の御気に入りシーンを今回も採用されたようで、彷彿とさせられるシーンがありました。しかし、最強武器は消耗品、若しくはロストするもの。人間に救いはない。予算が増えて登場人物も増えると言う事は餌枠も増えると言う事です。今回の芸術捕食は中盤の希望が見えてからの地獄と化した所ですね。鮫が活き活きしちゃうとこっちもワクワクしてしまう。鮫は捕食の芸術点が高くてなんぼと思っているのですが、終盤ではダイナミックな動きを見せられるだけでテンションが上りました。やっぱり、鮫があの巨体から繰り出すスピーディーかつ力強い獲物を狩る動きはいつだって我々を魅了して止まないですね。まあ、この時には相手は普通の鮫になっていたんですけどね。このシーンの一部は公式動画で見れるのですが、映画を観なくても察せる位に終盤も終盤なので公開しない方が良かったのではないかと。死ぬ人とか大体、察してしまうし。ほぼほぼ良い人なので死ぬのは可哀想と思う中、私がクズになる!と言わんばかりの勇気ある突然変異。映画への貢献としてあの死は無駄ではなかった。その後の犠牲者は宛らディープ・ブルーのサミュエル・L・ジャクソンでした。ミアを虐めていたグループのリーダーのキャサリンと言う食べられても誰も心が痛まないキャラが居たのですが、彼女はツアーの方に参加したので悪夢を回避してました。物語の冒頭でミアを落といたので終盤でやらないだろうとは思いましたがワンチャン目が合ったミアにその再現を鮫が泳ぐ海でされてしまうのではないかと思いましたが、流石にしませんでしたね。ミア怒りのタックル炸裂せず。された所で誰も責めないよ。あれを目の当たりにしたキャサリンも今後、ミアを虐める事はなくなるでしょう。総合的には良作の鮫映画です。面白かったです。ただ、前作の方が良かったです。餌枠が多い訳ではなかったですが、海底47mの恐怖を描写しつつ、鮫の恐怖と存在感も描き切り、賛否両論ありますが最後の最後まで伏線を回収したエンディングは本当に見事でした。なので、今作が悪かった訳ではないですが、前作が良過ぎました。観る前に目に付いた騒がしいに関してですが、特に気にはならなかったですね。あえて言うなら序盤で出て来た謎の小魚が滅茶苦茶うるさかったです。最後の最後に鮫が人を殺すよりも人が鮫を殺す事が圧倒的に多いと言う警鐘を鳴らす文が流れましたが、知らない方は知っておいてほしいです。海は決して私達の住む世界ではないですからね。それからサーシャ役がジェイミー・フォックスの娘サン、ニコール役をシルヴェスター・スタローンの娘サンと言うキャスティングでも話題に上がったのですが、2人共、流石に美人です。パンフレットにて誰が何処で死ぬかがネタバレしているので購入は鑑賞後にした方が良いです。



(詳録200731)