▼あらすじ
事故で左目を失い、更に記憶喪失に陥った女子高生の「私」は、臓器移植で死者の眼球の提供を受けた。しかし、その眼はやがて様々な記憶の映像を脳内に映し始める。
「私」は眼の記憶を辿って、眼球の提供者が生前に住んでいた町へ赴くが……。


乙一さんの長編は初めて読みましたが、うーん。
まず、佳境に差し掛かるまで主人公の記憶に関するあれこれがくどくて中弛みしてしまいました。
あと、何となくオチが読めてしまったところもある。
グロさエグさはありますが、何故かホラー的な戦慄や胸糞悪さをあまり感じず、またミステリー的な清々しさもそこまでなく……何と言うのか、無難にまとまった感。


作中に登場する“暗黒童話”を読んでみたいです。なんとなくエドワード・ゴーリーの絵本のようなイメージ。