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オリエント急行の殺人/アガサ・クリスティー


このダンディな髭の紳士がポアロでしょうか。

多分「そして誰もいなくなった」に次いで有名な作品なんじゃなかろうか。
確か海外ではドラマや映画にもなっていたような気がするし、これのオマージュのような内容もしょっちゅう目にする気がする。



舞台が寝台列車というところがまた素敵ですね。
止まれないじゃないですか、急行だからw(そういう問題じゃない?w)
というかクローズドサークルものが好きなだけですw
これも一応クローズドサークルですよね?

被害者は過去に悲惨な事件を起こしたアメリカの富豪。彼が12もの傷を受けた刺殺体となって発見されます。
しかし容疑者は皆確かなアリバイがあって……

ということで普通に読んだら犯人おらんやんけ。
誰やねん。あいつか?それとも主人公だと思ってたポアロか?実は探偵が犯人というトンデモトリックか?
とそこまで考えて何故真相(トリック)に思い当たらなかったのか自分でも不思議ですw


※ネタばれ注意



といっても、この犯人(トリック)はとっても有名だから知らない人の方が少なそうです。
このオリエント急行に乗り合わせた人々は国籍も業種もバラバラ。
一見何の関係もないように見えますし、実際トリックのある接点を除けば「親戚の友達の従兄弟」レベルでほとんど関係ないようなものなんじゃないかと思えるような人物もいますがw
そのある接点がとてつもなく大きなものだったんですねー…

実は被害者が過去に起こした事件の関係者が集まって復讐したという、全員が犯人という真相。
犯人だらけですよ、このオリエント急行。ポアロ達を除けば犯人しか乗ってない。
被害者も過去の事件の犯人だし、集まった関係者もその犯人を殺害した犯人だし。

ポアロの「誰々は何処そこの国で育ったから何々だろう」という推理の仕方に何故だか時代を感じました。いやー面白かった。
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