通り魔により植物状態に陥っている幼い娘を持つ刑事が主役の短編連作。

真相には意外性がありますが、事件物(刑事物)というよりは、主役の刑事(名前は忘れました)を中心としたヒューマンドラマみたいですね。

周りの人物の目線から物語が描かれているので、主役の刑事がいかに素晴らしい人物かがよく分かります。
皆さん、最終的には主役の刑事を慕いますから。それほど素晴らしい人物なんですね。
ヒューマンドラマと言っておきながら、それと矛盾する表現かもしれませんが、主役が神様級の人物(とにかく人が良い)なので、私は好きではありません。
その分構図はわかりやすいのですが。

中には後味が悪くなるような話もありましたが、短編でもなかなかボリュームがあるのでまぁ満足はしています。