話題:香水
『世界香水ガイド』
実用書という範疇であっても、興味深い読み物としてイケると思う。
Tが1437瓶、Uは1885瓶と重複はありますが共に450ページ超えの膨大なレビューが語られているのです。
香水のボディ写真は皆無です。
名前とブランド名、格付け☆の数とおおよその価格、香調(コレがミソ)が示されており。
二人の著者の独断と偏見がアイロニー鮮やかにレビューされているのです。
OとPで有名なカマ姉妹の毒舌とは一線を画する西洋的な物言いが心地良いのである。
例えばこんな辛口レビューが綴られている。
2014-12-17 21:43
愛読書:PERFUMES the A-Z guide
“このような個性のないガラクタが、地上から綺麗さっぱり消える日が来るまで長生きしたいものだ。”
“雨降る火曜の朝に身につける香水として作られている。
通勤客でぎゅうぎゅうに混み合った地下鉄で、他人の視線を避けながら、それぞれがぼんやりと早期退職を夢見る様な朝に。”
“犯してもいない罪を自白させるために使えそうだ。”
かというと、好みの香りの前では饒舌に語り出す。
“端的に表現するならば、金管楽器のないオーケストラのようだ。
弦楽器と管楽器で編成された香水は、決して甲高い声を上げることはない。
気が付くと、たった一吹きで家中がきらめく光のように微かだが、はっきりと認識出来る香りで満たされている。
まるですべての部屋に音楽を流すことのできる新しいサウンドシステムのようだ。”
“***と比べると他の香水のほとんどは、耳元にあてがって野球中継を聞く類の質の悪いラジオから流れてくる音楽のようだ。
このような香水を作り続けている***に神の祝福があらんことを。”
文化の違いと云えばそれまでだが、根本的に大人の香りがお好きな二人だと感じる。
因みに、著者の一人ルカはこんな男性のようだ。
“お気に入りやおすすめの香水、あるいは税金の都合上、火星へ引っ越さなくてはならない場合に持って行くなら、かならずMitsoukoと答える”
ステキな選択だと思う。
理想よね、オリエンタルやシプレの似合う女性って。
10代の頃、無理してつけた夜間飛行。
どう考えても似つかわしくない洗濯ミス。
けれど、方向性は正しくて向こう意気だけはあったのだと、今なら理解できるw
ナエマやミツコ、ヴォル・ド・ニュイに見合った女になりたいわ。
それに引き換え今の私ったら。
迷いと軟弱さ、独立心のなさまで漂ってくるのである。
少し見つめ直そう。
携帯に変えましたw
ジバニャンならいいですよ。
エミちゃん付きのiPhoneだとw
スマホ変えました?
自分のiPhoneは
娘にジバニャンのシール貼られましてw