おなじくは
あかぬこころにまかせつつ
ちらさで花を
みるよしもがな
1594年2月15日に豊臣秀吉が催した吉野の花見で政宗公が詠まれた歌です。
吉野の花見では
「はなのねがひ=花願」
「はなをちらさぬかぜ=不散花風」
「たきのうへのはな=瀧上花」
「かみのまへのはな=神前花」
「はなのいはひ=花祝」
のお題で歌を詠まれています。
一昨年この吉野の歌会の資料「吉野懐紙」を仙台市博物館で見ました。
政宗公が小倉百人一首を書かれたものを先に見ており、字の美しさは知っていましたが、とにかく政宗公の字の上手さに目を奪われました。
また、「侍従政宗」と署名しているのですが、「侍従」を大きく書きすぎて「政宗」が詰まって小さくなっているところが、なんだか人間臭くて好きです。
あと、当時13歳の小早川秀秋が物凄く達筆で驚いたのを覚えてます。
そして徳川家康の字が子供の字のような、よくいうと素朴で、意外というか…らしいというか…という字でした。
(このお三方は直筆でした)
昨日からの風と今日の雨で満開の桜が散り始めてしまっています
今年の桜は1日でも長く咲いていて欲しい気持ちです。
そしてまた、仙台市博物館に行ける日がきますように。