小学四年生か五年生の頃、幼馴染の女が女のいじめっ子達に加わり、俺をいじめるようになったことを今日ふと思い出した。
中学になってから、女子から仲間はずれにされたくなくてと電話で謝られて、そのときは許したけど、あとから考えるたびに違和感があった。
結局、中学ではクラスが三年間違い、部活も違って、すれ違い状態に。高校は相手は女子高、俺は共学の高校に進学した。この時点で、今思えばもう完全に女であったが、本当今日ふと考えるまで、もういじめが起こる前の昔の仲良くしてた頃のままだと、俺は思い込んでいた。

高校卒業後、相手は東京の私大文系学部へ行き、俺は隣県の国立大理系学部へ行った。俺は大学在学中は別にさして東京に用事があるわけでもなかったし、中学以来連絡もほとんどとるような関係になかったので、大学卒業して埼玉の会社に行くまで疎遠だった。埼玉の会社に就職して、そちらに知り合いもおらず寂しかったので、久しぶりに連絡してみた。俺のことは覚えてるようだったけど、ものすごく不機嫌で、なんか悪いことしたような感じがした。
忙しかったのかなと気にして、忙しいとこごめんねと謝ってみたけど、それに対しては何も返答がないまま、電話が終わった。
なぜあんなに機嫌が悪かったのかいまだに分からないままだ。昔はこんなに機嫌が悪くなることなんて一度もなかったのに。変わってしまったな。

今思えば、女子高行った時点で女だったし、それより前に女子から仲間はずれにされたくなくて俺をいじめた時点で女なんだよな。
結局、幼少期からそれまでわりと長い間過ごしてきたはずでも、簡単に裏切ってしまうのが女なんだな。こちらは純粋無垢で信じてた分、裏切られて傷ついたし、こちらの傷の深さの割には簡単に対応されたし、自分自身も簡単に対応してしまった(ある種の自傷行為なのかもしれない)から、いじめたことを謝られても違和感があったんだなと十数年経って、今日ようやく気がついた。
俺がいじめたことを許した以降は、まるでなかったかのように接してきたり、こちらが電話したら不機嫌になったり、本当何様?と思ってしまった。そうなればもう簡単にはいかない。いろいろ、難しい。ここまで、こじれると思ってなかった。


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