母の体のこと、

早く気付いて病院連れてけば良かったと悔やんでること、


『うん……  うん。』


Nさんは優しく頷きながら
私の話を聞いてくれた。



彼は、
キレイ事はいわなかった。



医者じゃないからテキトーなことは言えないけど、
一番ツラいのはお母さんなんだ。
ぷくぷくさんがシッカリしないと。


『大丈夫!』

って言ってくれたのは、

病気が治る『大丈夫』ではなくて、

『乗り越えられる!』
って意味だった。




『お母さんのこと聞いて、とてもツラかったんだろ?

今度はぷくぷくさんが、子供たちに同じ思いをさせないように
自分の体 大事にしなきゃダメだ。

今夜は早く寝ること!』






Nさんの家に車を止めてたから、
ここから一人で帰らなきゃならない。


『帰れる?

オレ、後ろついて行こうか?』


『大丈夫。
子供じゃないから(^^)』






家に帰ったら
Nさんがラインをくれた。




『何も出来なくて、ホントごめんね…』


『ううん、
話聞いてくれてありがと。
Nさんいなかったら私、壊れてた。』



『これから大変だけど、頑張ろうね!』





頑張ろうね…



頑張れ!
じゃなくて、  頑張ろう!



彼は、
一緒に頑張ろうって言ってくれた。




Nさんのそばにいたら、

なんか上手くいきそうな気がする。



ちょっぴりそう思った。