ギル翡ゴールインの話
速見様…お約束のモノ大変長らくお待たせしました…!!そして気に入らなかったりしたらいつでも書き直しますのでいつでもお申しつけくださいませ…!!(><;)
とりあえずワンクッションしたので、大丈夫な方のみどうぞ!
薔薇でゴールイン話でございます!⇒
久しぶりの休日。
ギルは翡翠と並んでソファーに座り、何をするでもなくボーッとテレビを眺めていた。
今テレビに映っているのは、よくある恋愛ドラマの男性が女性にプロポーズし、その白く細い指にキラキラとした小さなダイヤモンドを飾り付けた指輪をそっとはめ、男性は女性に微笑み女性は幸せそうに微笑みながら嬉し涙を流しているありきたりなシーン。
別に見たくて見ているわけでもない。
テレビを点けたらたまたまこのドラマだっただけの事。
チラリ、とギルが翡翠を見遣ると……翡翠の目はドラマに釘付け。
「……お前、こーいうの好きなのか?」
「え!?い、いやそーいうわけでもなく…っスね……」
ギルの発言に驚きながらも翡翠はまたテレビへと視線を戻した。
ちょうどシーンは永遠の愛を誓い合った二人がキスを交わす所だった。
「……あーいうの貰うのって、どんな気持ちなのかなって……」
愛している相手に永遠の愛の証を貰う。
それは一体どんな気持ちなのだろう。
まだ20歳も来ていない翡翠には、まさに未知の世界も同じで。
ギルはドラマに目を奪われている翡翠を横目で一瞥しながら、ブラックコーヒーを一口啜った。
「…そんな気になるか?どんな気持ちになるか」
「気になるってか…まぁ……」
「ふぅん」
気の無い返事をしながらギルはもう一口ブラックコーヒーを啜り、ソファーから立ち上がる。
「どうしたんスか?」
「煙草切れたから部屋まで取ってくる」
「…吸いすぎはダメっスよ?体に悪いし」
「俺は毒タイプ持ちだからむしろ逆なんだよ。煙草ないと俺多分死ぬし」
「それただの依存症じゃないスか…」
ギルは呆れたような視線を向けてくる翡翠の頭にポン、と軽く手を置いて撫でてからリビングを後にした。
残された翡翠はカフェオレを一口啜り、ほぅ、と一息吐いた。
ドラマは既に終わり、エンディング曲を流しながらスタッフロールが流れている。
ふと、頭に浮かんだ疑問をポツリと呟く。
「…俺も、いつか貰ったりすんのかな……」
普通なら男である自分が女性に渡すものだろうが、翡翠はギル…男と付き合っている。
立場的には、『彼女』と言うに違いない。
そしてギルは『彼氏』であるが。
「もしギルさんが俺に指輪くれたら…将来ギルさんが俺の夫…旦那になんだよな……」
そこまで呟いて、ギルから指輪を貰い結婚し、新婚生活を送る自分達の様子がポンと頭の中に浮かび、一気に翡翠の顔は赤くなり耳まで赤く染まった。
――な、何考えてんだよ俺…!!
こんな妄想するなんて…!!と翡翠がその思考を振り払おうと他の事を考えようとした時、
「おい」
「うぉわぁぁぁ!!??」
後ろからギルに肩を掴まれ、驚きのあまり大声で叫びながら大袈裟に肩を跳ねさせた。
「何驚いてんだよ。何度呼んでも気付かねぇし」
「い、いや、ちょっと考え事してて…スね…あははは」
誤魔化すように笑って見せれば、ギルは「そうか」と返事を返してまた翡翠の隣に腰掛けた。
――き…聞かれてない…よな…?
内心気が気じゃない翡翠。
もしも聞かれていたら恥ずかしすぎて顔から火が出るかもしれない。いや出なくても真っ赤になるのは確実だ。
そんな翡翠をよそにギルは少し冷めたブラックコーヒーを一口啜った。
「ドラマ終わったのか?」
「え、あ、ついさっき終わったっスよ」
「つかあのドラマ再放送何回目だよ、何回も見掛けんだけど」
「そうなんスか?」
「仕事休みの時とか昼寝から起きてテレビ点けたらアレだったとか何回もある」
「うわぁ…人気なんスかね?」
「さあな」
言いながら、またブラックコーヒーを一口啜る。
ふと、ギルは翡翠へと向き直った。
「翡翠」
「はい?」
「左手貸せ」
「え、何で」
「早く」
ギルに言われて、翡翠は首を傾げながらも左手を差し出した。
ギルは翡翠の手を取り、その薬指に何かを通しはめた。
それは……
「え……」
シルバーに輝く、指輪だった。
シンプルなデザインだがキラキラと光を反射するその指輪を唖然と見つめ、翡翠はギルを見る。
「ギルさ…」
「ん」
ギルは自分の左手を手の甲を翡翠に向けて見せる。
その薬指には、翡翠の薬指にある指輪と同じものがはめられていた。
「ギ、ギルさんコレっ…」
「いつ渡そうか考えてたから調度良かったんだよ。お前指輪とかつけねぇから指輪嫌いかもしんねぇとか考えてたからな。欲しそうな目ぇしてたから渡した。所謂エンゲージリングだな」
言いながら、ギルは微笑み、翡翠を抱き寄せる。
「こーいうの渡すのはムードとか考えなきゃいけねぇんだろうけど、生憎俺はそんなもん持ち合わせてねぇしわかんねぇからな…悪ィな」
「ギル…さ……」
「俺はお前となら一生添い遂げる事を誓える。お前を一生守り続ける事も誓える。あと、」
ギルはそっとほんの少しだけ翡翠から体を離し、また微笑んだ。
「お前を一生愛する自信だって、それを誓う事だって出来る」
ギルの言葉に、翡翠の胸に熱いものが込み上げた。
それは喜びとして溢れ、翡翠の瞳から涙が流れた。
「泣くなっつの…嫌なのか?」
「違っ…逆…っスよっ……」
ギルは翡翠の額に自分の額をコツン、とくっつけ、翡翠の大きな潤んだ瞳をじっと見つめ、
「お前は?誓ってくれんのか?」
「…っはいっ…誓っ…うっス…!!俺、ギルさんとなら誓えるっス…!!」
翡翠の答えにギルは嬉しそうに目を細め、その唇にキスを落とす。
最初は軽く、そして徐々にお互いを求めるように熱っぽく深いキスを交わした。
しばらくして、ギルは唇を離し、未だ涙を浮かべている翡翠の瞳を見つめ、問う。
「知りたがってた恋人から指輪を貰った時の気持ち、わかったか?」
「はい…すっげぇ嬉しくて……すっげぇ…幸せっス……今までで一番幸せっス……」
翡翠の言葉にギルは嬉しそうに笑い、翡翠もまた嬉しそうに笑って、どちらからともなくまたキスを交わした。
――そして二人は『永遠』を誓った
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顔から火ぃ出そうなのは私だこんちきしょぉぉぉぉぉ!!!!!!!!←
はい自分で書いてて自分が恥ずかしくなりましたもっとスタイリッシュな感じにするつもりが…あるぇ…?(;゙゚ω゚)
とりあえずアレだな
二人とも本当におめでとう!!!!!
そして末永く爆発しろ!!!!!
(↑幸せになれよ的な意味で)
速見様、翡翠くんお借りしました!
そして真に申し訳ありませんでしたぁぁぁぁぁ本当お申しつけくださればいつでも書き直しますので!!!!!!(土下座)