夢現の果てに

会話をしなければならない。
けれど、人と話したくない。すごく。

面倒だ。
言葉に気をつけて話さなければいけない。
相手に不快な思いをさせてはいけない。
ただでさえ説明が下手だ、会話を選ぶこともできないんだ。
だったらせめて。せめて嫌な思いをさせずに済むように。
…会話って、そういうことを考えなければならないものだ。
だから面倒で苦しくて辛い。

別に嫌なことを言うからではない。
嬉しい気持ちを伝えるのも、こちらから遊びに誘うのも、楽しい会話でさえも、そういうことを考えて話してる。
話をするのは煩わしい。

自分の気持ちを吐き出した方が良い。
正直に、本当の気持ちを探して見返すんだ。
そうすれば、少しずつ自分の気持ちを話せるようになってくる。
判断出来るようになってくる。
自分を、ここに居ても良い人とだと、思えるようになってくる。

そう書いてあった。

本当かどうかは分からない。
でも、はっきりしていない自分で話すのはもうやめたい。