初期のAGA(男性型脱毛症)の場合、症状の進行にはやや規則性があり、ひたいの生え際に沿って毛が細って薄くなるところから始まります。
比較的ゆるやかに進むので、はじめのうちは積極的に手を打とうという気はしないでしょう。
前髪の生え際が広がるとか、つむじや頭頂部に地肌の白さが見えたり、部屋に落ちている抜け毛が多くなったと思ったら、だんだんAGAが進行している証拠です。
抜け毛が心配になってくると、まず考えるのは育毛剤でしょうか。
ただ、いざ育毛剤を選んでみると、数が多数ありどの育毛剤がベストなのか悩んでしまうものです。
多くの人が使っている商品の方が効果があると思い込まないで、使用者の口コミを調べてから選ぶのがベストです。
口にする飲料が育毛と少なからず関わっているため、一度見なおしてみるといいかもしれません。
水分を補給する目的からいえば、ミネラルウォーターに優るものはないでしょう(スポーツドリンクは糖分が多すぎます)。
水道水だと塩素などが健康な髪の毛が育つのを妨げる恐れがあります。
浄水した水でもいいのですが、できる限り、ミネラルウォーターを飲んでミネラルを補うと育毛に役立つはずです。
それと、育毛のためには糖分の過剰摂取は避けた方がいいですから、驚くほど糖分が含まれているジュースや缶コーヒーなどは我慢できるようなら止めておいた方がいいです。
育毛剤の使用、クリニック通いといったケアをせっかく行っても、髪の毛の基盤の身体の具合が思わしくないと本来のケアの効果が現れません。
要は、血の巡りを良くする体質自体の改善をしなければなりません。
可能な限り運動や睡眠の時間が不足しないようにする、シャワーで終わらせずにお湯に入る時間をしっかり持つ、タバコをたしなむ人は吸う本数を減らす等で体質は緩やかに変わっていくでしょう。
ストレスで薄毛が急に進む、というのはありがちですが、特に心当たりもないのに抜け毛が酷い、という人は、ビオチンが不足している可能性があることを知ってください。
ビタミンB群に分類されるビオチンは、ビタミンB7という名前もあります。
タンパク質の合成を促進し、アミノ酸の代謝を助けますので、不足が起こることにより抜け毛や白髪の増加が目立つようになるでしょう。
なぜならば、毛髪の主成分はタンパク質であり、20種類以上のアミノ酸で構成されているからなのです。
ビオチンはタンパク質合成及びアミノ酸の代謝に必要ですから、ビオチンの不足はそのまま、毛髪に大きなダメージとなるわけです。
このように大事な栄養素であるビオチンですが、体内の腸内細菌叢で生成されることもあって、普通に生活している分には滅多に欠乏しません。
ただ、極端に偏った食事を続けていたり、ビオチンを生み出す腸内細菌叢に、何らかの深刻な異常が起きることで、欠乏することも考えられますから心当たりがある場合は、改善してください。
ビオチンは卵黄やレバーなどから摂れますし、サプリもあります。