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バレンタインデーその後(紫蓬)

お酒がきれたからスーパーに行った。
ついでに他のものも見て歩いてたら、


「…ぁ。」


視界に入ったのは、
値引きされたチョコレート。
ただのチョコレートじゃなくて綺麗に包装されたヤツ。

バレンタインデーの売れ残り。

当日からだいぶ日にちが経つのにまだあったことに驚いた。

…てゆうか。
綺麗に包装されたのに、



「日の目を見ずに終わっちゃったんだねぇ…」


2月14日、当日。
チョコレートなんてご法度。あげたくてもあげられない状況。まぁ、あげる気もなかったんだけども。
いや、そもそも男が男相手にチョコレートはサムイけどね。
だって。
想い人には恋人がいるから、あげようにも、ね。
気持ちだからって理由であげるのもアリなんだろうけど。でもなんか。なんか、ね。
‥タラシのくせに妙に律儀な自分が憎い。

あげたくても、あげられない。



誰かに届くはずだったのに日の目を見ずに終わったチョコレート。

行き場がなくて売れ残り。


あの人に届かずに終わってまだくすぶっている恋心。

同じく行き場がなくて、



…‥なんとなく重なっちゃって。


「…可哀想にね」


…この想いも、


きっと日の目を見ずに終わるんだろうね。

いつかは、

終わらせなきゃいけないね。

きっと、

終わるときが、



始まりがあれば、終わりは必ずくる。


「…はぁ‥」


でも、まだ、


「‥未練がましいねぇ…、‥我ながら」



終わらせたくないから、
そのまま売れ残りのチョコレートもご購入。




お酒のつまみには甘すぎるけども。まぁ、


残念ながら現実はほろ苦い。
だからせめて夢だけでも甘いのを見させておくれ。





end。
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時期外れなログ。

紫遊さん実は謙虚に一途な件。
毎度のコトながらよもちゃん絡むとおっさん乙女。横恋慕切ない!←

ぶっちゃけるとバレンタインデーは当日を過ぎてからのアクションが萌えます。

それぞれの11月22日


桃蓬の場合


「よもちゃん!今日は良い夫婦の日だよっ」

「あぁ、11月22日…」

「これはもう俺らの為にあるようなもんでしょ。さっ、良い夫婦の日らしいことしよっw」

「えっ!?え、何!何で押し倒し…えっ!?えっ!?」

「だって良い夫婦の日って具体的に何していいかわかんなくてさぁ〜…、で、とりあえず夫婦ったら夜の営みかな、って★」←

「何故!他にも夫婦らしいことならたくさんあるはずだろ!ってゆうか何していいかわからないならスルーしなさい!」

「ぇっ、だって夜の営みって重要じゃん。夫婦仲をたもつ秘訣でもあるしょ?」

「知らな‥、っ!ちょ…っ、ま!ぁっ、…っ、〜…っ///」



良い夫婦にかこつけ強制エッチ。←



白藤の場合


「こた、」

「はい、はくクン」

「ん。」

「ぁ、はくクン、」

「あぁ、これ」

「ありがとぉ。…ぁ」

「ん?」

「そーゆえば今日良い夫婦の日だったんだねぇ」

「あぁ、…まぁ俺らには関係ないけど」

「だね。‥ふふ、でも、はくクンの奥さんってちょっと憧れる響きだけどなぁー」



言わなくても何を求められてるか解る。
一番夫婦(しかも雰囲気が熟年夫婦)っぽい。←





白黒の場合



「つぐも殿‥」

「何これ」

「晩御飯です」

「すごい豪勢だけど」

「ぁ、のっ、それは‥っ!その…っ」

「こんなに豪勢なの一人で食べたらバチが当たるからみんなよぼうか」

「えっ、ぁ‥」

「ん?」

「…、‥解っててやってますよね」

「さぁ?」


無論、確信犯。←
夫婦というよりは新妻と姑。




紫蓬の場合



「よもちゃん、良い夫婦の日だって」

「あぁ…また桜桃が騒ぐだろうなぁ‥」

「夫婦、かぁ‥なんかちょっと憧れるなぁ」

「意外だな、散々遊び回ってるお前の口からそんな…」

「心外だねぇ、遊び回ってるとか。ちょっと博愛主義なだけじゃない」

「どこがちょっとだ。…夫婦に憧れるなら遊ぶのやめて嫁さん貰え。」

「嫁さん、ねぇ…」

「嫁さんひとりくらいその気になれば貰えるだろ。女遊びさえしなきゃいい男だと思う。」

「…その気になっても俺が嫁さんにほしい人にはもう旦那様がいるからね」

「…、‥…略奪愛は綺麗じゃないな」

「ね、所詮憧れは憧れさ」




元夫婦。
微妙にお互い牽制しているところがある。






end。

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時期外れログ。

いい夫婦の日なのでちゃんとした固定CPでかこうと思ったら三つしかCPがなかった罠←

なので勢い余ってしゆよも(元夫婦)を書いてしまった←

紫遊さん

おっさん描きたくて…

ケーキ(紫蓬)



「甘い物が食べたい」


彼が突然、そんなことを言い出した。
話の脈絡なんかお構いなし。
話をちゃんと聞いてもらえなくてイラっとしたのは秘密。


「…随分と唐突だね」

「ん?」


…イラっとしたけど、小首を傾げる仕草が可愛くてちょっときゅんとしたのはもっと秘密。なんか負けた気分。
彼の場合無意識だから、たちが悪い。


「甘いものって…何食べたいの?」


イラっとした割に、話を合わせる自分は案外律儀だと思う。


「‥、…ケーキ」

「ふ!」

「え!?何、笑うとこ!?」

「ゃ、ははは、ちょっと意外だったからさぁ」


だってねぇ、アラフォーの男がケーキって。
ミスマッチで可愛い。


「…、‥苺のったやつが食べたいんだけど」

あ、ちょっと膨れた。
笑いすぎちゃったかな。
年相応じゃないリアクションしちゃって、まぁ…


「苺、ね。」

「そう。」


しばしの沈黙の後、


「買ってきて?」


悪びれもなく、おねだり。
あれ?俺これ、怒ってもいいんじゃないかな


「…よもちゃんさ、」

「…」


悪びれもなくワガママ言う割には、こっちの様子窺うような顔。
なに、ほんとこのおっさんは。


「そんな甘いの好きだったっけ?」

「そこまで好きじゃない」

「じゃあ、なんでまた…」

「日本茶ばっかり飲んでたらたまにコーヒーが飲みたくなる原理と同じ」

「あー…」

「あと、…桜桃がケーキよく食べるから」


あ、地雷踏んだ。


「…食べるから?」

「から、つき合って食べるうちに案外いけるなぁ、って。気づいた」

「…ふぅん」

「食わず嫌いに近かったのかな、つき合いだしてから少し幅が広がったかんじ」


確かにね、
一緒にいる相手の味覚うつるってゆうけども。



「桜桃クンと関わってから色々変わったね」


その相手が、さ。


「そうかな、…、‥そうだな。変えられてく。ちょっとずつ」

「…」

「好みとか、生活リズムとか、…価値観。色々」

「あと、ワガママ。」

「ワガママ?」

「そう。ワガママ。‥上手になったよね」


ちょっとずつ、変わって、俺の知らない彼がいる。
そこには必ずあるあのこの影。


「‥でも、俺がワガママ言えるのはお前だけだよ」

「〜‥っ、…何それ計算?」

「計算?何が?」


だけどもあの頃と変わらない彼がいることに安心する。
ってゆうかね、それ反則だよ。


「あーぁ、ほんと無自覚ってイヤねェ…」

「はぁ?」

「よもちゃんって案外女のコ泣かせてそうだよね、そのニブさで。」

「失礼だな、お前と同じとかヤだ」

「いや、嬉しいけどね、俺だけとか」


惚れた弱みというヤツかね、
君にとっての些細なコトがボクにとってはすごく大きいのさ。


「会話しろ、噛み合ってない」

「…ケーキだっけ」

「ん?うん、苺の」

「買ってきますよ、仕方ない」

「あっ、ホントに?」

「うわぁ…ゲンキンだねぇ‥」

「ふふ、ゲンキンでケッコウ」


仕方ないから買ってあげようか。
でも甘ったるい苺のケーキなんか買ってやんない。
あのこと同じってのが気に食わないから、ちょっと苦いガトーショコラにしてやろう。


(‥ぁー、俺、やってることが中学生みたい…)


甘ったるいそちらさんに対して、
ほろ苦い気分のボクからのささやかな嫌がらせ。




まぁ‥キミは気付かずに食べるんだろうけどね。


少しは横恋慕側の気持ち汲み取って。



end。
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この後お店で散々悩んでやっぱり苺のショートケーキを購入すると思います。
横恋慕しててもイヤなヤツになりきれない。
しゆよもの紫遊さんはやはりおっさん乙女で!←

まっくらやみに色(白藤)


おばけ、
どなりごえ、
かみなり、
ち、
ぼうりょく、
まっくらやみ、


ひとりぼっち。



こわいものなんてこの世にいっぱいさ


でもね



「こた」



それよりももっとこわいこと。


キミがなまえをよんでくれないこと。


「こた?」


キミがふれてくれないこと。
キミがしかってくれないこと。


キミが、いないこと。



きっと


ほかにだれがいても、
キミがいないせかいなんて色のないせかいだ。

ぜんぶが
あせちゃって、さ。



ひとりぼっちとかわらない。

まっくらやみとおんなじ。



「またトリップ?」

「ん?んー…とね、まっくらやみとおんなじだなぁ、って」

「は?」

「…まっくらやみになったらおばけとかきそうだよね」

「…‥」

「はくクンおばけ怖い?」

「‥お前会話する気ある?」

「それともまっくらやみが怖い?」

「…さっきから会話噛み合ってないけど」

「俺はどっちも怖いよ。あと雷。血とか怒鳴り声とか痛いのもダメ。ぁ!あとひとりぼっちも絶対無理」

「…、‥まぁどれも普通に考えて好ましいものじゃないだろうけど」

「うん。だけどそんなのよりももっと怖いの、あるなぁって」

「…それって?」


「はくクンがいない世界」


「…っ、‥」


キミのいないせかいはきっといろのないつめたいせかい。

ボクのせかいを色づけるのはキミなんだよ。


「‥痛いのや血はダメなんだろ。俺はそれを、」

「俺ね、」



「はくクンが名前よんでくれれば怖いのなんてどっかいっちゃうの!」



キミがいなくなったらほかにだれがいても、きっとひとりぼっち。


「はくクンがいたら何だってできるんだ。きっと空だって飛べちゃうよ?」

「‥…、‥そう。空、ね。」

「うん、空。今度飛んでみよっか?」

「…ふ、ははは!お目出たい奴!」

「ぁ、はくクンヒドい、笑った!」


ひとつ、


「ごめ‥、ふ、ほんとピーターパン症候群…」

「もぉーいいじゃん、ピーターパンでも。オトナって難しいよ。」


ふたつ、


「まぁ…確かに色々と難しいな。」

「…ぁ。ねぇ、はくクンは怖いものあるの?」

「…人並みに。」


みっつ、


「ふぅん…例えばなぁに?」

「教えない。」

「ちぇー、はくクンのけちんぼ」

「でも、一番はこたと同じ。」

「―…っ、」


ほら、また。
こころがあったかく色づくの。


「…えへへ、ぁー‥ほんともう空飛べちゃいそう‥」

「ふ、飛んじゃえば?」


キミが色をくれるからボクのせかいはまわるのです。


「そん時ははくクンと一緒が良いな」

「‥考えとく」


キミがなまえをよんでくれるから、ボクのせかいはあたたかいのです。


「うん。あー、おなかすいたなぁー」

「もうそんな時間か。ぁ、夕焼け綺麗」


キミがいれば、こわいものだってこわくなくなるの。


「あ、ほんとだ、まっかっか」

「きっと明日は晴れるな」

「そーだねぇ、ふふ、」


ねぇ、
あしたのボクらはどんな色かな?






end。
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こた(五歳児)の中心ははくクン(大好きなもの)

案外普通にらぶい時もある二人。

こた主観でかくと文面がお花畑である。
平仮名ばかりなのは五歳児らしさの現れ。←
読みづらい!←←
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