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再生

与えられるものを上手く掴めず

歴史たどって倣った果て

「どうしてこんなに脆弱なの」と誰が責められるの

すがりたくていつの日からか求めたのは神のような手

眼を凝らせばその手のひらは薄汚れているとわかるのに

霞んでいたこの眼は誰しもが
素通りする「それ」を掴んで

なにより人の手がすぐそばにあることを喜んだ

どうせいつか死んでしまう

あとかたもなくなってしまう

ってその時点でもうすでに形に捕われてる

理性 倫理 混沌 欲望 矛盾   望む 純潔

反し、束縛の中

抗うことに 意味を見いだしてしまった

なにもなくて 

中身は空で“都合”で消えるこの手は偽物で

ふりほどいて自分の身体で優しく生きるには遅いのか

守るもの増やすのは怖かった

それでも事実、できていて

守るものがある、ただそれだけで生きている価値だった
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