話題:ひとりごと

またあした、と手をふって
触れるだけのキスをした

交わらない痛みの
もどかしさをまぎらわすように

わたしとあなた
二人ぼっちで
泣いて
笑った

空にあるのは星だけでいい
月あかりは眩しすぎて
涙のあとをなぞってしまうから

日付が代わり
空がゆっくりと呼吸する

朝をおいかける月の鼓動


硝子細工の涙を砕いて
ひとつの愛をわけあうふたり

笑いながら
泣きながら



傷だらけの夜を
越えて行け