先月のジャニショでもそうだったけど、私は待たされたストレスを買うことで発散するようです…。
図録とポストカード何点かだけ買おうと思ってたのにな。
展示の感想。
順不同・追記あるかも。
もちろん内容に触れてます。
2016-4-27 08:28
若冲展感想
そんなに日本画の良さが分からない人でしたが、テレビで見て若冲は私の持っていた日本画の概念を吹き飛ばしてくれた人だったので、とにかく疲れたけど行って良かった。
もう近くで見てはその細部への拘りと情熱と筆跡に圧巻で、マスクの下で口開きっ放しだった。
(チケット確認まではマスクしてなかったのだけど、あまりの人混みでマスク装着)
「若冲展」にも書いたけれど、目玉作品の彩色絵はどれも混雑していて、まず近くまで行くのが難しいし、至近距離では見れなくて。
最初の階にあった、彩色絵の目玉の大型作品が、ガラスの向こう@しかも距離ある+人混みだったので、そこで「もう近くで見れるのだけ見よう」作戦に。
なので、私は最初の階の彩色絵(梅・鳳凰・孔雀など)は、人混みの外から覗き見だけ。
動植綵絵も右側展示はほぼ同様の覗き見鑑賞。
オペラグラス持参の方は、慣れてるな〜と思った。
とはいえ若冲の凄さの一つだと思ったのが、普通絵には「ここから見るのがベストポイント」というのがあるのに、彼の作品は近くだろうが遠くだろうがどこで見ても違和感ないし、楽しめるし、その場所ならではの見方ができることだと。
しかも、鶏や梅の絵は基本的に何点かあるので、構図や鶏の違いに拘らなければ、別の作品で至近距離で鑑賞可能かと。
ただ、最初の階にあった「雪中雄鶏図」の笹が書かれている方を見たら、鶏の尾が少し切れているのが描かれていて、改めて「同じ鶏はいないんだ」と思った。
また「動植綵絵」のイメージが大きいからか(というか私が無知だからかも)、人物や風景・伏見人形を描かれていたり、版画も制作されているのが意外で。
それに人物や釈迦三尊像は、動植物に比べると「のぺっ」とした印象。
やっぱり興味は動植物の方が大きかったのかな?
海のものの描き込みも地上の動植物に比べると少ないのだけど、個人的に「郡魚図」に描かれた鮫の質感がリアルで好きだな〜と思った。
「三十六歌仙」の墨絵は、絵柄が可愛い上に、頬杖してたりお酒を飲んでたりする構図も可愛くて、グッズで欲しかったくらい。(←見落とし?)
以前お正月に放送された大野さんの番組や今回の4回特集の再放送を見て行ったので、墨絵の紙と彩色絵の絹地の違いが分かったのが面白かったし、更に金地に描かれた襖絵の描かれ方(顔料の乗り具合や筆跡)の違いが面白かった。
「石灯篭図屏風」の灯篭が遠くから見ると、版画のような感じで石の質感が描かれていて「どうやって書かれているの?」と近寄ると、無数の点々でしかも色を変えたりして、石の質感やコケまでもが描かれていて、もうその根気に脱帽したよね。
「南天雄鶏図」や「秋糖郡雀図」もだけど、あんなに沢山の丸…描いてて飽きないの?と。
「南天〜」はイクラを食べたくなるか、イクラを嫌いになりそう。
…あれ?去年夏もこんな感想あったな…。
その「秋糖郡雀図」が前から好きで、やっぱりお気に入りの作品なのだけど、
下の方の真ん中に目の描かれていないと思われる雀がいるのを発見して。
これだけ細部に拘る人だから描き忘れってことなさそうだし…保存中に欠損したのか…わざと描かなかったのか…謎。
→どうやら「目を閉じている」と判明。成程。
その保存中の欠損なんて考えられないくらい、襖絵だったもの以外、特に動植綵絵は本当に保存状態が良かったなぁと。
(顔料の欠損などあるものもあったけども)
「月に叭々鳥図」の右上に描かれた月がとてもうっすら一見すると分からない位に描かれていて、その構図の妙の意図が気になった。
ケース内に展示された「乗興舟」も混雑・行列で一部分だけしか見れなかったけど、人物や家などの緻密な配置計算と濃淡具合が凄かった。
(同じように展示された「菜蟲譜」も最後しか見れてない)
版画も勿論細かいのだけど「玄圃瑶華」は動植綵絵を版画にしたようだった。
私にしてはかなりのハイペースでの鑑賞で、親が早い帰宅に驚いていたけれど、あの混雑の中にはそうそう居られないし見れない作品もあったとはいえ、それでもかなり鑑賞できた方ではないかと。
彩色絵の細かい筆跡や墨絵の濃淡や筆遣いの変化、版画の細かさなど考えると、1作品一日いや1作品を一週間でも一月でも見てられると思った。
できるなら何度も見て色々な発見したい。
若冲の絵を見た後は目に映る草木が「若冲の目にはどう映るのだろう」とそればかり気になってしまった。
それにしても絵から圧倒的な力を感じるのに、押し付けがましくないあの感じはなんなのだろう…。
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