不思議なもので

あれだけ考えた

あれだけ泣いた

あれだけ苦しかった

あれだけ悲しかった

あれだけ愛し続けていた

それなのに

人の心ってのは

簡単に

新しい色に

塗り潰されていく

浅はかだと笑っていた

自分自身が

よほど滑稽で

潮笑う

だから今はそう

自分と向き合う時間

前を向くのは

自分という存在を

受け入れてから

醜くて 浅はかで 汚れていて

それでいて 傷だらけの

そんな 自分を