脚本家がある女優に殺され、その事を知っている他の女優が、犯人の女を庇う。何故それを庇っているのか?
脚本家の神谷が書いた『告白』という舞台の脚本の内容は、女優の半生も盛り込んで脚色してほしいという注文があった。神谷が手がける舞台であり、しかも一人舞台だというので、出演したい女優達は、大雑把な台本のセリフを自由に変えることから始める。
そして神谷立ち会いのもと、オーディションをし、最終オーディションまで勝ち残った3人の女優のうち、どの女優が告白を演じるのか、キャスト発表の前に、ホテルの中庭で神谷は毒殺されてしまうのだ。

『中庭の出来事』
著者 恩田陸
発行元 株式会社新潮社
ISBN 4-10-397107-X

以下、追記で感想なので、ネタバレする上に主観入ってます。読んでない方や苦手な方はブラウザバックでお願いします。