天然痘の治療薬だというクレオパトラと呼ばれる薬があるらしい。クレオパトラを探していた双子の兄は、妹がいる函館までやってくる。
妹が不倫していた男こそが、クレオパトラについての情報を持っていると知り、兄は東京で男と会う約束をしていたのだが、男は札幌の自宅で亡くなっていたのだ。

不倫の末の転落死だったが為に、妹は葬儀にも出られなかった。代わりに葬儀に出た兄は、自分と同じ目的の国の役人と出会う。
妹と共に男の自宅に入った兄は、男の持ち物である地図を2枚と、コップを持ち帰る。しかし翌朝、妹は全てを持って行方をくらますのだ。
妹を探す怪しい男達と対峙した兄は、クレオパトラの謎を解く。

『クレオパトラの夢』
著者 恩田陸
発行元 株式会社双葉社
ISBN 4-575-23483-4

以下、追記で感想なので、ネタバレする上に主観入ってます。読んでない方や苦手な方はブラウザバックでお願いします。