男主→レスタ





今日は食事当番。そろそろ準備を始めようと移動したら、そこには最近クリミア軍に参加したレスタさんがいた。


「あれ、レスタさんどうしたんですか?」

「あっ、ミストちゃん!今日はミストちゃん、食事当番でしょ?」

「はい、そうですけど…」

「手伝おうかなと思ってね!この前のお礼がしたいんだ」



レスタさんの言葉に、私は数日前の戦いを思い出した。

思い出したのは戦いの終盤の出来事。傷付いたレスタさんに賢者が向かっているのが視界に入った。魔防の高い私が壁になった方が良いと思い、咄嗟にレスタさんの前に出た。敵が構えるところを見て身構えたけれど、敵の攻撃が当たる前にジョフレさんが投げたショートスピアに敵が倒れた。
実際レスタさんを助けたのはジョフレさんで、私は何もしていない。だから、私にお礼なんてする必要ないのに。


「お礼して貰えるようなことしてないですよ?」

「いやいや、感謝してるんだよ?」

「あの時はジョフレさんが助けてくれたから…」


あの時、何もできなかった。皆の力になりたいから、キルロイさんに杖の使い方を教えて貰って、クラスチェンジをして剣を取った。
なのに。
影を落とした私にレスタさんは頭を優しく手でぽんぽんとしてくれた。お陰で暗い海に落ちた思考が浮上する。


「俺を守ろうと敵の前に立ってくれたでしょ」

柔らかくレスタさんが笑う。

「なかなかできることじゃないよ。怖かったよね。俺のためにありがとね」



心が暖かくなる。

仲間のために。
あの時の勇気は無意味じゃないって教えてくれた。
レスタさんの優しさに自然と笑顔になる。

「やっぱ女の子は笑顔がかわいいね!ミストちゃん、俺の妹にならない?なんて…」

いつもの彼の文句に呆れるけれど、嫌いじゃないよ。

「げっ」

レスタさんの顔が引きつっている。この後の展開が用意に浮かび、くすっと笑う。後ろに振り向けば、ティアマトさん。


「…見かけないと思ったら、ここにいたのね。今日はあなた見張り当番でしょ!」

「やっべ!忘れてた!」


お礼は今度するから!そう言ってレスタさんは急いで走っていった。

「本当に忘れていたのかしら」

「本当だと思うよ?」

「…騙されちゃダメよ、ミスト」


本当だよ、ティアマトさん。
いつも軽い調子だけど、良い人だよ。
わざわざ言わなくても分かっているだろうけどね。











何を書きたいのかわかんないね、ハイ。
久しぶりに文章に取り組んだ結果がこれで申し訳ない(´∀`;)