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ss キサ

主人公名(シーナ)
ラグズ設定






ラグズ連合とベグニオンの戦い
ラグズ連合は順調に進軍し、束の間の休息を取っていた
シーナは目の前で行われているやり取りをおとなしく見ていた




「あー!隊長の愛奪わないでよっ!」

「ぼやぼやしてたあんたが悪いのよ!」




シーナと同じく軍に参加しているリィレとキサが隊長の愛(正しくは隊長からの差し入れ)を奪い合っている
部下たちに平等に渡されたのだから、別に特別な意味はない(隊長から部下への愛ではあるが)
未だに小柄な女の子とオネエ口調の大柄でガッチリとした幼なじみによる隊長の愛争奪戦が行われている



「隊長の愛を返しなさいよー!」

「奪えるもんなら奪ってみなさいよ!」


ニヤリと笑みを浮かべて、キサは手を高く翳した
奪われた愛を取り戻そうとリィレは手を伸ばし、ぴょんぴょん跳ねるが届かない



「この筋肉デブっ!」

「返して欲しかったら、頑張りなさいよ!貧相娘!」



よくやるねー、とシーナが小さく呟いた後に
奪い返そうと頑張っていたリィレだが、跳ねるのを止めて俯いた
両拳にぐっと力が入り、肩は震えているように見える

ライバルのそんな様子に子キサは軽く ふ、と息を吐いた


「しょうがないわね!返してあげるわよ」

「別にもういいっ!」


キサが手の中のものを返そうとするが、拗ねた顔を上げた


「強がらないの!ほら!」

「だから、いいって!」

「じゃあ、隊長の愛はいらないのね?」


「…ほしい」

「素直に受け取りなさい」


キサはリィレに差し入れを押しつけた
その顔は仕方なく、というような表情ではなくて優しいものだった


「お礼なんかしないんだからねー!キサのばかーっ!」

「ふん、次はないわよ!」



嬉しそうに走り去っていくリィレにキサが向けるのは彼女と同じ表情だった




「いいの?隊長の愛を渡しちゃって?」

「今回だけよ。それに私の方が上官だもの」



いつもケンカしてるくせになんだかんだリィレに優しいキサにシーナは気持ちが暖かくなる



「そんなキサに私の愛をあげようか?」



「隊長の愛が奪われたわけじゃないわよ!」





キサがシーナの手を取った




「でも、受け取ってあげるわよ」



そして、2人は笑い合った








…こんなはずじゃなかったorz

よくわからない話になってしまった
リィレとキサがニセモノ
主人公が空気



キサは自分の愛が隊長に伝わらないだろう(一般的に考えて男だから)と思っているから、表に出さないけどリィレの恋を応援してるんじゃないかと
思ってできたお話
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