早速買ってきて読みました!
手塚治虫氏の「MW(ムウ)」。
感想。
おもーーい!
この読後の重さ。
たまらん!
ストーリー展開は、デスノートに似ていると思いました。
主人公が世界相手に喧嘩を売っている感じ。
ただ、デスノートでは、主人公が人を殺すのに理由があったけど、このMWの主人公は理由なんかないよ!
自分でハッキリ言ってるもん。
「なぜ日本中の人間を殺したい?
なぜなんだっ!?」
と問われて、
「なぜって理由なんかないよ。
やってみたいだけだよ」
と断言してますからね!
実際、物語の冒頭で、小さい男の子を殺してます。
用済みになったら老若男女関係ないからね、彼。
でも、たった一人だけ、手を出さなかったのが、神父さん。
主人公と神父さんの間にあるのは何なんだろう?
愛だろうか。
違うような気がする。
「一蓮托生」って言葉が出てくるんですが、この二人を表すにふさわしい表現だと思います。
深いところで通じ合ってるんだよね、あの二人。
えっとですね、これは私の主観なので、それはねーよ!とお思いになる方もいらっしゃると思いますが、あえて言わせて頂きますとね。
主人公は、神父さんがいなかったら、あんな犯罪者にならなかったような気がする。
主人公は罪を犯すたびに神父さんのもとへ来て罪を告白していたそうですが、神父さんに聞いてもらうことで、認めてもらいたかったんじゃないのかな、と思うんですよ。
自分の大切な人に、自分の存在に関わるような深い話をした時って、たとえ肯定されようが否定されようが、とても安心します。
次のステップに進めるような気がします。
私はね!
主人公も、そんな感じじゃなかったのかなー。
主人公と神父の関係は、親子みたいだ。
で、まあ色々あって、主人公の完ぺきに塗り立てたメッキも、ラストに向かうにつれてどんどんはがれていきます。
ラスト周辺でね、初めて主人公の感情らしい感情があらわになって、ちょっと切なくなる(>_<)
自分が死ぬことも他人が死ぬことも厭わなかったはずなのに、そこでそのセリフを言っちゃうなんてね……。
感情移入せざるを得ないじゃん!
で、ラスト!
まじビックリしたw
そうくるか!
全体的な感想としましては。
面白い。
確かに面白いんだけど、思ってたよりもハードではなかったかな…。
手塚治虫氏の作品だったら、私的には「どろろ」のほうが好きだし、あっちのほうが色々考えさせられると思う。
続きからは、腐的に見たらどのように萌えたかという感想。
苦手な方や不快感を抱かれる方はご覧にならないで下さいね。