彼のいる世界と私の世界はそれぞれだ。

話を聞いているとよくそう思う。
同じ世界でないことを。
その世界で生きられないことを。

ただ、今は、2人の世界を作ろう。
誰も知らない世界。

その世界の終わりが来たら、
何事もなかったように、
それぞれの世界へ戻る。

そして、彼の思い出の中だけで、
私は生きていく。