アタシセカイ。

もう少し、もう少しがんばろう。
そう、自分に言い聞かせてた。

久々に彼に会ったら、きっと、
前みたいに一緒に笑えると思ってた。

この、空白の期間のわだかまりなんて、
会ったら何事もなかったように、
笑顔でいられると思ってた。

でも、会うと辛くて、苦しくて、
会話すら出来なくなってた。

私が何かを言うたびに、
彼の溢れんばかりの感情を目の当たりにする。

それが辛くて、苦しくて。怖くて。
もう、何も話すことが出来ない。

きっと、彼からすると私が好き過ぎて、
心配すぎて、どんどん、悪い方へ考える。

会うたび、激しい感情が私を支配する。

こんなにも、私を思い、愛してくれる人。
もういないと思う。わかってる。
感情が強すぎて、彼自身もコントロール
出来なくなってる。

彼といる時間が、
楽しさから恐怖に変わった瞬間が
とても悲しくて、虚しい。

そう、あの時のことがよみがえる。
モトダンから暴力受けたとき。
何度も何度も、愛してるからと言い聞かせ、
がんばってきたけど、触れられると
震えてしまうほど、怖かった。
彼もまた、愛情と言う感情が強かった。

その時の恐怖が重なってしまってる。

愛情から、束縛へ、そして支配へ変わる。

私は、知らず知らずの間に
彼を避けてたのかもしれない。

とてもいい人で、愛してる。愛してた。
でも、やっぱり支配される恐怖にはかなわない。



そして、今日、


愛されることも、
束縛されることも、
支配されることも、


なくなった。何もかも消えてなくなった。