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      傀儡恋歌

オムニバス形式の長篇小説『傀儡恋歌
1ヶ月振りの更新ですよっと( ^O^ )

今回で第15話となるのですが。
まあ、相も変わらず読みづらいm9(^Д^)

とにかく活字が多い!行間が少ない!
寝る前に読むとよく眠れます!

…とゆー書式はさておき。
傀儡恋歌』を書いていて思うのは、私ってどうしてピュアじゃないんだろう←

あれ?目から出汁が…(´;ω;`)

とりあえず。
恋愛小説は書き手の経験や人間性が顕著に見られるジャンルだと思うんです。

例えば先日亡くなられた渡辺淳一さん。
『失楽園』や『愛の流刑地』を著された方ですが、やはりとゆーべきか流石とゆーべきか女性遍歴がスゴイ!下世話ww

そんなわけで。
私のようにやさぐれた人間が描く恋愛は純愛を装っているにも関わらず爛れているのです/(^O^)\ソンナバナナ

爛れた純愛ってもはや純愛じゃねえww

そうして気が付いたのは。
妄想にも限度があるとゆーこと。

現実に存在し得ない空想ならまだしも、現実に氾濫する恋愛は虚構だけでは成り立たない。

それはもうオナニーしかしたことのない童貞がラブシーンを書くようなもんで←
やさぐれた人間が純愛を描こうなぞ土台ムリなわけです。酔ってません。

これに関連して。
ケータイ小説のラブシーンって何なんすかね?読まれたことあります?

レロレロとかグチュグチュとかパンパンとかもうww効果音がもうww

文字に起こした少コミか!

それともアレか?キスしながらレロレロ言ってんのか?出ねえよそんな音!割とヌルヌルだよ!ついでに一晩で何度も気絶してんじゃねえよ!イク度に気絶されたら男は堪ったもんじゃねえだろ!お預けか?睡姦か?つーか絶倫キャラ多いなオイ!どんだけ体力温存してんだ日中!

…今一度申し上げますが酔ってません。

ではでは。
つまり純愛に憧れるAkashiでした(^O^)/

    MOARTE

要するに、気が付くと九割九分九厘の確率で誰か死んでいるという短篇作品集なのです。』より旧作をば。

MOARTE



 こんこと降る雪、脱色される世界。

 呼気も虚空もアルブに染まる折、世間はかの有名な奇術師の誕生日に向けて浮足立っていた。何をそう心待ちにする必要があるのか、僕にはさっぱりわからない。
 そもそも処女が妊娠・出産することはおろか、極東の間諜でもない人間が水上を歩くなんて不可能だ。そんな実在したかも疑わしい奇術師の誕生日を祝って何が楽しいのか。

 僕は思う、誕生日とは人間が老いていくカウントダウンそのものだと。そして、僕等が辿り着く終着点は世界で唯一の平等──死。

MOARTE

 人間は未知で未開で未踏であるものに恐怖する。
 ひとは必ず死ぬけれど、死ぬ瞬間の感覚とか、死後の……いわゆる天国と地獄とか、そういうことを誰も知らない。だから恐怖する。
 生きとし生ける人間は、誰ひとりとして“死”を知らない。なぜならば、誰ひとりとして“死”を経験できないからだ。“死”を知ったとき、ひとは死ぬ。当たり前だよね。そして、これもまた当たり前なのだけど、死者は生者と話せない。だから僕等は“死”を知らない。

 綺麗に包装された箱を持ってほくそ笑む人々とすれ違いながら、僕はふと路地裏に目を遣った。咳で揺れる視界。そこにある景色は古き悪しき頃のまま、身寄りのない子どもたちが湧いているそれで。
 かつての僕がそうであったように、彼等もまた、名前も顔も知らない親への怨念と、辛苦の運命を強いる神への呪詛と、幸福に満ち足りた世間への嫉妬をどうにもならない現実に吐き、いつも頭の中をぐるぐる回る“どうして”と“もし”でどうしようもない仮想を抱いているんだろう。だけど、思考で腹は膨れない。僕はそれをよく知っていて、そして、ひたすらに生きたかった。
 だからこそ幾つもの死骸をこさえ、幾つもの昼夜を越えてきた。生きるために自尊心を棄て、生きるために恥辱にまみれてきた。なのに。なのに、なのに、なのに!

 誉れた美貌も、健康な身体も今はなく。全身を疱疹が覆い、頭痛は止まず、歩くことすらままならない。そう、これは黒死病以来の脅威──猿から始まった不治の病。あろうことか、処世の恥辱に僕は殺されようとしているのだ。これ以上馬鹿らしい話があるだろうか?
 滑稽で憐憫で可笑しくて、無心を従えて傲岸に嗤おうとした──その矢先。急激な胃痛が僕を襲い、逆流してくるものを感じるや否や、鮮やかな血反吐が視界に入り込んできた。それの落下に合わせるように、僕の意思に反して身体が地べたを目指す。
 次いで頭上から聞こえたのは悲鳴と掛け声とどうでもいい憶測で。そうして、その衆人監視の下に、滑稽な僕は惨めな言葉を吐く。

「A……,A…juto……r………」

 白銀をロシュに染めながら、僕は喪心を従えて哀願に涕いた。



FIN.



1960年代のルーマニアを舞台に、とある孤児の人生を追った三部作

主題の『MOARTE』はルーマニア語で「死」を意味し、舞台を知り得る手掛かりは以下3項目。

アルブ
 :ルーマニア語で白の意。
ロシュ
 :ルーマニア語で赤の意。
「Ajutor」
 :ルーマニア語で「助けて」の意。

ちなみに。
猿から始まった不治の病」は、エイズのことを指しています。
孤児の年齢設定的に1980年代だと想定していましたので、時代に合わせてエイズを不治の病と呼ばせました。

Because,
孤児を1960年代生まれの20歳代と想定しているから。
エイズは1981年らへんに発見され、1980年代はまだ治療のイメージも確立していなかった時代。
いわゆる“握手で感染する”と思われていた頃です/(^O^)\ソンナバナナ

それでもって。
彼は男妾をしていた経緯からエイズ発病率は高かったはずなのです。
実際、男同士のあっはんうっふんはHIV感染率が高いそうですので。

そんなわけで。
男色の趣味をお持ちでいらっしゃる方はぜひお気をつけあそばせ(´^ω^`)

ではでは。
社畜なあまり野垂れ死んでも休息を得たいAkashiでした(^O^)/

 NOSFERATU

要するに、気が付くと九割九分九厘の確率で誰か死んでいるという短篇作品集なのです。』より旧作をば。

NOSFERATU



 燦々と降り注ぐ陽、高く拡がる空。

 ペルデアの隙間から毀れる光は、微睡みに揺蕩う僕を覚醒へと誘った。気怠い身体を起こすと、練り込まれた薔薇の香が嗅覚を刺激する。
 この世界は眩暈がするほど煌々としていて、僕が幼少を過ごした鈍く重い灰色の世界とは掛け離れていた。そうして知ったのは、生来、僕の身には明朗が合わないということ。
 幽暗を求めて徘徊する僕は、純白の絹を纏わされたビスクドールの様相で。緋を差色にする姿はまさしくこの国の特産物──吸血鬼。

NOSFERATU

 これは自慢なのだけど、僕は容姿と運に恵まれていた。
 容姿が端麗だったおかげで、靴磨きからパンタローネの男妾となった。人間は努力する生き物だというけれど、それは大きな間違い。親がなくても、金がなくても、学がなくても、品がなくても、容姿が良いだけで成り上がれる。けれども、安息日が週に一度であるように、心安らかでいられるときはそう長く続かない。
 金も時間も持て余したパンタローネが小児愛の果てに行おうとしたのは、少年を神の贄とする儀式。
 あんたの脳ミソは何世紀で停止してしまったんだと可笑しくてたまらなかったけれど、おかげで僕は新たな自分──いや、本当の自分に出会うことが出来た。そう、目覚めたんだ。酒でも煙草でもセックスでもない娯楽に。

 美しい少年を組み敷いて、その丈の短いパンタロンを脱がせ、その腸を膣に見立てて欲を吐く。
 あのパンタローネも、こんな気分だったのかな? 皮膚を擦り合わせるよりナカに突っ込む方が直接的で、見ず知らずの母親の胎内を感じるようで、僕が絶対的な支配者のようで。どんな愛撫よりもキモチイイ。
 だから好きなんだ、邪魔な臓物を取り出してナカに突っ込むの。

 四つん這いで待つ以外の体位とか、ましてや騎乗位なんて最高に興奮する。下賎で下劣で下卑たる僕に馬乗りにされてどんな気分? ああ、死人が口利けるわけないか。
 律動の度に血の涎を垂らす彼を眺めながら、僕は慢心を従えて傲岸に嗤った。



FIN.



1960年代のルーマニアを舞台に、とある孤児の人生を追った三部作

主題の『NOSFERATU』はルーマニア語で「吸血鬼」を意味し、舞台を知り得る手掛かりは以下3項目。

ペルデア
 :ルーマニア語でカーテンの意。
この国の特産物──吸血鬼
 :言わずもがなドラキュラ氏。
パンタロン
 :ルーマニア語でズボンの意。

眉目秀麗な孤児はパンタローネに拾われ、囲われ、愛でられ、第二部で快楽殺人に目覚めます<●><●>カッ!

ちなみに。
パンタローネはイタリアの演劇か何かで金持ちのエロオヤジを指します。確か。

ではでは。
エロオヤジは願い下げですがパトロンは欲しいAkashiでした(^O^)/

     ORFAN

要するに、気が付くと九割九分九厘の確率で誰か死んでいるという短篇作品集なのです。』より旧作をば。

ORFAN



 冷たく降り頻る雨、低く拡がる雲。

 地を這う湿気は、肺に滑り込むたび僕等を陰気にする。
 人々が行き交う街並みには百花繚乱が如き極彩色の開傘。生まれてこのかた傘という代物を手にしたことはないけれど、いくら馴れていても雨は冷たい。身震いしながら家路を急げど、そこには温もりも屋根もない。僕の家は、この先の路地裏にある軒下で。

 僕はそう、誕生を祝福されなかったチャウシェスクの落胤──孤児。

ORFAN

 此処は、ジプシーが蔓延る国の貧困街。郷に入っては郷に従えと言うけれど、まさしくその通り。余所の常識や良識なんて通じない酷いところ。
 娯楽と呼べるものは酒か煙草かセックスで。そのセックスを商売道具にしている女がいれば、欲望のまま見境なく種を撒き散らす男もいる。だからといって、貧困に喘ぐ彼等に育児なんて出来るわけもなく。そのうえ、宗教観念と労働力獲得のために中絶禁止ときたものだから、野良犬も孤児も増えるばかり。
 そうして、孤児は孤児の集団に身を置き、顔も名前も知らない親と同じ術で処世する。まあ、これは無事に成人できればの話で、孤児の多くは成人を迎える前に死を迎える。衣食住もままならず、“満足”とか“幸福”とかいう言葉を解することもないまま、僕等の多くは死んでいく。

 曇天、暗雲、雨露、空虚、うろ。

 少し黴の生えたプイネを抱えて路地裏に入ると、仲間がひとり、息を引き取る寸前だった。骨と皮だけの棒のような足を投げ出し、濁った眼球を宙に置く。渇いた唇から遺言を漏らすでもなく、ただ静かに、憔悴して、消耗して、彼はゆっくりと瞼を閉じた。
 しばらく哀悼に浸った後、僕等は彼の衣服を剥ぎ取った。以前から僕等より上等な衣服だと思っていたけれど、その通り生地は丈夫で破れも少ない。

 死体は病気や野良犬など、災厄と呼ばれる類の一切を呼ぶ。衣服を剥ぎ終えた僕等は、薄汚れた死体を近くの河川に棄てた。
 軽々と水に浮く死体。僕等はプイネを囓りながら、まるで羊水に帰ったようだねとその光景を笑った。それはきっと嘲笑で、僕等がまだ生きているということの再確認。死にたくない。生き抜いてやる。
 流れていく死体を見送りながら、僕は野心を従えて傲岸に嗤った。



FIN.



1960年代のルーマニアを舞台に、とある孤児の人生を追った三部作

主題の『ORFAN』はルーマニア語で「孤児」を意味し、舞台の年代と地域を知り得る手掛かりは以下5項目。

チャウシェスクの落胤
 :孤児のこと。落胤は落とし子の意。
ジプシーが蔓延る国
 :移動型民族。差別用語につき注意。
労働力獲得のために中絶禁止
 :チャウシェスク政権制定の法律。
野良犬
 :これが多く、被害も甚大らしい。
プイネ
 :ルーマニア語でパンの意。

ちなみに。
曇天、暗雲、雨露、空虚、うろ。」は、雨天と虚無感に襲われている感じと徘徊を表すウロウロを掛けています。
ココがいちばんのお気に入り(*´艸`*)

ではでは。
BLACK LAGOONの双子編からインスピレーション!Akashiでした(^O^)/

アブノーマル・バニラ

要するに、気が付くと九割九分九厘の確率で誰か死んでいるという短篇作品集なのです。』より、バックアップとプロモーションを兼ねて最新作をば。

御覧あれーヽ(´∀`)ノ

アブノーマル・バニラ

「仕事もそうだけれど、貴方というひとは恋愛もそつなく熟すのね」

 つい先刻まで可愛らしく鳴いていた彼女は何処へやら、今はただ、蒼白の煙を燻らせながら冷徹に言い放つ彼女が其処に在るだけであった。そんな皮肉を投げ付けられた当人は果たして、僅かばかりにも心を痛めるどころか、さらに冷たい眼差しを彼女に向けて嗤い、こう言い放つ。

「何を仰る。これも仕事の内ですよ」

 白昼と同様の高慢を装い、すっかり上司に戻っていた彼女は微かに顔を強張らせた。彼女が私事だと思っていた関係は彼にとっては仕事の一環で、年増の女上司を抱いて御機嫌を取り、あわよくば出世の足掛かりにしようと企んでいたのである。

 ──社内で将来有望と評判の、若くて美しい男に抱かれて年甲斐もなく有頂天になっていた。情欲を掻き立てる瞳も、熱を帯びた唇も、愛撫する指も、愛を囁く声までも、彼のすべてがエゴイズムな勘定の上に成り立っていたなんて。
 突如として突き付けられた真意にすっかり参った様子で、煙草の灰がシーツを焦がしていることさえ気が付いていないらしい。呆然とする彼女に灰皿を差し出すと、さらに追い撃ちを掛けるように男が口を開く。

「嗚呼、そうそう。貴女が推薦してくださった御蔭で昇格および昇給が敵いましたこと、家内も喜んでおりました」

 聞き間違いかと思ったが、初めて見る喜色満面の様相にそうでないことを知る。彼は確かに「家内」と、そう言った。

「貴方、結婚しているの?」
「ええ。結婚しているんです、僕。貴女とは正反対の、可愛らしい年下の女と」

 ついカッとなって。まさしくその通りで、彼女が我に返った時にはもう男は事切れていた。
 手には血の付いた灰皿、辺りに散乱する煙草の欠片、床には微動だにしない男、どくどくと流血する陥没した頭、未だ交わりの余韻が残る湿気とキャスターの甘い煙が漂う室内。ふと見遣った鏡に映るモノは髪も化粧も乱れた熟れた女で、まるで童話に登場する鬼婆に相当する醜悪さ。こんな醜女が若くて美しい男に愛されることなど、誰がどうして想像できよう。

「セックスもそうだけれど、貴方というひとは素っ気なく逝ってしまうのね」

 夢想に酔い痴れていた愚かしい女は、愛妻が選んだであろう彼のネクタイを手に取って輪を作った。


熟れて腐って落日果実 青い実と落つ

FIN.

2時間ドラマ好きが高じて綴ったトリックも糞もない短絡的殺人の小咄

こういう一言多いロメオ(死語)に限って非力な女性に容易く殺されますが、憎まれ口を叩くくらいならもう少し警戒心を持った方が良いと思うの。
憎まれるワケアリなんだからm9(^Д^)

以下、余計な妄想ですが。
2時間ドラマだったら弾みで男を殺してしまった女は後追い自殺などせず、事件を隠蔽しようとビルの屋上から彼を突き落とすと思うんですよ。
まあ、弾みで殺されちゃ堪りませんが←

んで。
それがオープニングのマネキン落下となるわけですが、十津川とか狩矢とかゆー敏腕刑事と忠実な部下たちによって彼の死因となった傷が落下によるものでないことや、不自然な遺書や、その他諸々の疑惑を以て彼女に辿り着きます。

ところがどっこい!
彼女には鉄壁のアリバイが!

警部の名前が十津川だったら新幹線や電車の時刻表を利用したそれで、狩矢だったら死体を冷却して死亡推定時刻をずらすとか何とかした大掛かりなアリバイトリック。

…とまあ、こんな感じになるわけです。

つまり何が言いたいかとゆーと。
2時間ドラマおもしれえええ
(1時間ですが木曜ミステリーも!)

ではでは。
中村梅雀がかわいすぎてかわいすぎて、ぜひとも梅雀ぬいぐるみを発売してほしいAkashiでした(^O^)/

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