血液成分の一つである血小板は、血液凝固に関する働きでよく知られていますが、この血小板に働きかけて、血液の流動性を良くし、毛細血管内も難なく流れるようにし、また、毛細血管の拡張作用も持つとされるのが、グルコサミンという、自然界では貝殻や甲殻類の外殻にたくさん含まれている物質です。


血流改善や、毛細血管の拡張は、育毛にも大きく作用します。


グルコサミンの作用で、栄養や酸素などを含む血液が隅々までよく運ばれるようになり、身体の末端、頭皮の毛細血管にまでちゃんと届けられ、毛の根元近くにあって、毛の成長に大きく関わる毛乳頭が栄養を受け取れるようになり、育毛を促進するということです。


このことがよく周知されて、近頃の育毛剤にはグルコサミンが入っていることも、珍しくなくなってきました。


育毛にとって頭皮の血行はとても大事なのですが、低出力レーザーを利用して頭皮の血行を促進するタイプの育毛器があります。


クリニックやサロンでは普通に使われていますが、これの出力を更に低く抑えて家庭用としたレーザー育毛器もいくつも売られています。


低出力のレーザーが、頭皮に照射されて起こることは、頭皮の血行促進であり、また頭皮の毛母細胞などが活性化されるといったところでしょうか。


ただ、この家庭用低出力レーザー育毛器は、ものによっては、使ったところで何の効果もないという、たちの悪いものもあるようなので、簡単に選んで後悔のないようにしましょう。


育毛を促進させる薬剤の仕組みは成分の配合によって変化しますから、自分の頭皮の状態に適するものを選択するようにすると良いでしょう。


高価な育毛剤ほど髪を育てる成果があるかというと、そうとは限りません。


調合されている成分と配合量が自分に適しているかが大切です。


全部がそうとはいえませんが、一般にAGAの初期の症状の出方というのは、前髪をあげたときに額のあたりに薄毛の進行が見られるところから始まります。


比較的ゆるやかに進むので、気づかないのも無理もありません。


額が後退してきたり頭頂部や髪の分けめの地肌が目立ったり、髪を洗ったあとの抜け毛が細かったり、あるいは見た目に多くなってきたときは、AGAの症状が進んできている可能性が高いです。


育毛剤を利用すると、副作用が発症するのかというと配合されているものが強い成分であったり、濃度が危険レベルであったりすると副作用が発症する可能性があります。


使用方法を守っていない場合にも、頭皮のかゆみといった副作用がでてくることがあるでしょう。


使う前に使用方法をよく読んで、何らかの異変に気付いたら使用を止めてください。