テストステロンは、良く知られた男性ホルモンの名前ですが、これが働くと骨格や筋肉が発達したり、太いしっかりした髪や、濃い髭が生えてきたりもしますが、これと別の男性ホルモンが、過剰に分泌されてしまうことで、髪が抜けて薄毛に、また、さらに、成人男性の脱毛症としてはとても一般的な、男性型脱毛症を起こすことになるのです。


そういう訳ですから、病院で処方される脱毛症の薬や、市販の育毛剤には、男性ホルモンの分泌を抑える作用を持つ成分が、加えらえれているものが多くあります。


先に述べたように、薄毛や脱毛の原因となる男性ホルモンは、テストステロンから変貌を遂げたDHT(ジヒドロテストステロン)であり、活性化すると、薄毛が始まったり、進行したりすることになり、DHTを生成する働きを行なう酵素、5αリダクターゼを邪魔することが肝心な部分であるようです。


今存在している髪を維持するというのが育毛の目的だといえます。


そのため、育毛剤には頭皮環境を整えたり、髪の毛が育つのに必要な成分を届けたり、フケ、かゆみを抑えたりといった毛が抜けるのを防ぐ効果とか丈夫な髪を育てる効果が期待できるわけです。


一方、発毛は様々な原因で薄くなってしまった部分の髪の毛を増やすことを目的としています。


毛母細胞の活動を促すことで髪の毛を生やそうというのが発毛剤なので、残念ながら休眠期に入ってしまっている毛根を蘇らせる効果が期待できる成分が入っているのです。


この二つは同じようで髪への働き方がまるで違うため、それぞれ上手に使い分けてください。


ネットのトピックスでも取り上げられている「炭酸水」ですが、育毛や地肌ケアにも有効だそうです。


水の代わりに飲むのはもちろん、肌の悩みを改善してくれるので洗髪時に使うのも効果的です。


炭酸水には硬水と軟水があります。


ミネラル分を多く含むものは便秘解消の効果がありますが、ふつうの人が摂取するとおなかを下すことがあるので、継続的に飲む場合はミネラル分を含まない炭酸水が良いでしょう。


炭酸水を飲むと、胃が活発に動くようになり、慢性疲労時の消化不良や血行の改善に効果があるそうです。


おまけに、サロンでのスカルプケアで導入されていることからもわかるように、自分で洗髪するとシュワシュワを感じるそうですが、人にやってもらうとあまり感じない人もいるそうで、それくらい刺激は少ないです。


炭酸水は血行を良くし、頭皮のキズを治す効果があり、大いに役立ちます。


いちいちボトルを購入しなくても、専用のシャワーヘッド(3000円台から)なら、家電量販店や通販サイトなどで入手できます。


自宅で炭酸水を作る機械も売られています。


こちらは普通に飲料としても使えるので、キッチンでも役立ちます。


ぜひ自宅での育毛に導入してみてください。


誰でも一度は、ワカメが髪に良いという話を聞いたことがあると思いますが、海藻類はヨウ素などの栄養素が含まれているので、健康には良いものの髪の毛が生えるような効果は無いというのが一般的な説でした。


でも、海藻のネバネバした成分に含まれるフコイダンが毛母細胞を活性化させて発毛に欠かせないIGF−1と呼ばれる物質を増加させることが解明されたのです。


別名ソマトメジンCとも言われるIGF−1は、海藻以外にも、大豆や唐辛子を食べることによって増やすことができます。


AGAを発症する原因としてまず挙げられるのは、男性ホルモンや遺伝的要因でしょう。


それから食事や睡眠などの生活スタイル、ストレスも少なからず影響しているようです。


しかしながらこれまで発生機序がはっきり判明しているところというと、誰もが持っている男性ホルモンと還元酵素が体内でどう反応するのかということだけです。


一般的な男性ホルモンであるテストステロンが強い作用をもたらすジヒドロテストステロンになり、この物質が発毛や毛髪の成長を抑止していることがわかり、薬の開発などに役立っています。