自分でも気がつくほど抜け毛が多くなったといっても、すぐさまAGAだと自己判断するのはよくないです。


よく質問にあがる例でいうと、季節と季節の合間に髪が多く抜けるのは生物学的に当然な現象です。


時期でいうと秋頃、気温が下がってくると抜け毛が増えたと言う相談が増えます。


人種の差もありますが成人男性の場合、シーズンの影響を受けなくても生え変わるので、少ない人でも一日に数十、多ければ100から200本もの髪が抜けています。


髪や頭皮の回復と維持のためには、必要不可欠な栄養素がたくさんあります。


これを多くとればOKという決定打的なものはありませんが、不足すると良くないという栄養素はあります。


なかでも鉄分は、代謝を維持するために必要なので、絶対に欠かすことはできません。


鉄分不足は鉄欠乏性貧血を招きますが、不足している人は慢性のため慣れてしまって無自覚でいることがほとんどです。


だからといって放置していると、体全体に酸素が充分に供給されないため、育毛のために必要な成分が毛根や地肌に行き渡らなくなり、老廃物の代謝にも支障をきたすようになります。


育毛のためには血液が健康であることも大切なのです。


鉄分はきちんと摂取するようにしましょう。


鉄分は赤身の肉、青魚、貝類、大豆製品などに多く含まれており、摂取量を増やすことは容易ですが、過剰摂取は胃腸障害などの弊害もありますので、注意が必要です。


育毛でも一度は必ず停滞期がくるという点に関してはダイエットと同じように語ることができるでしょう。


髪の生涯とも言えるヘアサイクルは順に成長期、停滞期、退行期となっており、停滞期は半年まで及ぶこともあります。


変化が感じられない停滞期にはつい憂慮してしまうでしょうが、その後に来る退行期を乗り越えて治療成分を取り込んだ毛根から新しい髪が生まれてきます。


その時になって初めて実を結んでくるわけですから、辛抱強くそれを待つ事が重要でしょう。


抜け毛を減らしていくためには、頭皮の状態を整えていくことが必要です。


そのため、育毛に特化したシャンプーを選うといいでしょう。


お店で売られているシャンプーの場合は界面活性剤(洗浄成分)の刺激が強すぎて、継続的な使用によって、思わぬダメージを受けることもあります。


その点、育毛専用のシャンプーなら、必要以上に皮脂を取り去ることなく汚れのみをきれいに洗い落としてくれます。


皮膚科でも頭皮のケア用として血流を促進するローションが処方されることがありますが、育毛シャンプーでもそうした効果のある成分が含まれていることも多く、頭皮の状態を改善するのに、市販のシャンプーにない効果を発揮します。


おでこが広くなってきたと不安になったら、即AGA検査を受けましょう。


生え際や頭頂部の脱毛はAGAの典型的な特徴だといえます。


ただ、そういった特徴に当てはまった場合でも男性型脱毛症ではないこともあるでしょう。


ですが、脱毛の原因が男性型脱毛症だったら、そのへんで売っているような育毛剤を買ったところで効果がないはずなので、貴重な時間とお金がムダになるでしょう。


少しでも早く効果的な治療を行い、これ以上の抜け毛を起こさないためにも、AGAなのかを検査で判明させてください。