ノンシリコンシャンプーは髪の毛に優しい印象がありますが、直接髪や頭皮に影響するのは実際にはシリコンそのものではありません。
洗浄成分として配合されたものが強力なシャンプーは強力な洗浄作用故に髪の毛がパサついてしまうので、ガサガサをコーティングするため、本来なら必要ないはずのシリコン成分が使われているのが実際です。
育毛が目的でシャンプーを選ぶ場合にはシリコン入りかそうでないかの違いよりも、配合された洗浄剤の強さに気を付けることが重要です。
過剰な脱毛や薄毛などAGAの症状を引き起こす要因というと、ジヒドロテストステロンというホルモンや遺伝的なものでしょう。
睡眠不足や食生活の乱れ、精神的要因も指摘されています。
けれども今の時点でメカニズムが明確にわかっているのは、誰もが持っている男性ホルモンと還元酵素が体内でどう反応するのかということだけです。
体内でテストステロンが強い作用をもたらすジヒドロテストステロンになり、それが髪の成長を妨げているというメカニズムがわかってきました。
一般に、発毛や育毛の促進に効果的とも言われるたんぱく質の一種である成長因子は、グロースファクターという名称で呼ばれる場合もあります。
毛母細胞が活発に活動するよう影響を与える、ヘアサイクルを向上させる、血行をよくするといった効果が考えられます。
成長因子を毛穴に注入するという治療を実施しているクリニックもあります。
さらに、成長因子が組み合わされた育毛剤も商品化されています。
男性型脱毛症の治療の場合、治療効果が感じられるようになるのは、人によって違いはありますが、大抵数ヶ月から1年、早ければ3ヶ月から半年弱の時間がかかると考えた方が良いでしょう。
以前と比べて本当に変わったと肌で感じ取れるようになるには1年の人もいれば数年かかるケースもあります。
ウイルス性疾患のように抗生物質で抑えこむような種類の病気とは違いますから、通院が長期化しても断念しないで、じっくり腰を据えて治療していくことが肝心です。
AGAの治療薬としてプロペシアというものがあります。
すべての患者さんに効果があるとは限りませんが、抗アンドロゲン薬が効力を発揮する人の場合は抜け毛や薄毛などのAGAの状態改善に役立ってくれるはずです。
しかしながら副作用の可能性もゼロではなく、性欲減退やEDのほか、AST、ALT、ガンマGTPなど肝機能の検査値の上昇といった肝機能障害の兆候が見られる場合もありますし、定期的に通院して様子を見ながら使用する薬です。