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:†後書き兼介錯的解釈な反省文†:




はい。皆様こんにちは♪
季節の変わり目なのかストレスからなのか下手な風邪でも貰って来たのか最近胃の調子がいまいちな燈乃さんです(´□`;)

う〜ん。この時期になると体調がガッタガタになります。睡眠時間は取れている筈なんですけど。寝落ちしちゃうのがダメなんでしょうか。寝落ち常習犯はダメですね。すいません。常習犯ですみません(滝汗)

気が付いたら枕と仲良く夢の中です(爆)

その所為で昨日載せる予定だった『文スト乱歩夢』が見事に日付を跨いで仕舞った始末です。そして恒例の反省会です!!(何)

ほのぼので甘い話を書きたいのにシリアスが横槍を入れて来たの図。もとい、今回は乱歩さんと夢主の相関図的なお話になりました。お互いに両想いなのですが、夢主があんな感じなので、乱歩さんとの関係も少し特殊な仕様です。と言うか、乱歩さんだったら本当に全然苦じゃなさそう(真顔)

「莫迦だなあ。君の考えている事なんてとっくに全部お見通しだよ」とか。得意気に言ってそう。普通に言ってそう。日常茶飯事的に言ってそう。てか絶対に言ってる。乱歩さんと夢主は読心術何て使わなくても、お互いに意思疏通可能なレベルだと思われます。文字通り相思相愛な関係です。

この関係に行き着く迄のお話も、追々仕上げて行きたいです。原作沿いの裏方のお話も書きたいですが、多分、その辺を行ったり来たりする感じになると思われます。

ちなみに。夢主の無表情っぷりは、芥川君や鏡花ちゃんの比ではありませんっ!!←

補足として。今回は夢主の設定の追記を載せて幕引きにしたいと思います。下記からザックリとしたプロフィール編です。





※文スト乱歩夢/夢主設定※
名前:詩歩(福沢詩歩)

年齢:26歳

身長:166cm/体重:50kg

血液型:?

誕生日:??月??日
(本人曰く『福沢と乱歩に出会った日』)

好きなもの:絵本、パズル、花、乱歩

嫌いなもの:無音、暗闇、不安、寝台

所属:武装探偵社・事務員統括主任

二つ名:『探偵社最強の事務員』
(他にも『白刃花』、『夕白』等が有る)

見た目:乱歩同様に童顔。橙色に近い夕日色の瞳。髪は銀色で腰の上程の長さ。
顔立ちは常に物憂げで、何処か儚い印象を与えるタイプの美人。然し薄幸な雰囲気は一切見られ無い。(σ_σ)←こんな感じの表情が通常運転兼デフォルメである。

設定:福沢の養女にして、乱歩の現在の相棒兼相方(乱歩曰く『僕のお嫁さん』)。
過去に夏目経由で福沢に保護され、引き取られる形で以て、福沢の養女の籍に入った経緯を持つ。探偵社を影ながらに支えようと、事務や経理担当を受け持っている。縁の下の力持ち的な探偵社最古参の一人。

異能力は有していないが、異能力者に匹敵する程に身体能力が高い。福沢から授かった武術と培った知識で、今では探偵社の事務員統括主任を日々全うしている。探偵業方面は調査員と事務員を兼用している。

探偵社内では福沢に次ぐ乱歩の理解者。
福沢以外で乱歩を誘導(ある程度制御)出来る貴重な存在。付き合いが長く互いに気心が知れているので、乱歩からの突飛な無茶振りや我が儘を振られても、大体は難無く対応出来る位の寛容な精神スキルを持ち合わせている。ある意味で探偵社の良心。

性格:実直で冷静沈着で真面目な常識人……に見せ掛けた、不思議性格の持ち主。
たまに突拍子も無い言動をして周りを驚かせたり振り回す事がある。周りの同僚たちが本気で大人の悪ふざけをしていれば、それに平然と便乗する位の童心の持ち主。

過去の事件で負った心的外傷(トラウマ)により、滅多な事が無い限り感情を表に出さない(出せない)。その為『黙っていれば人形の様』とも称されるが、決して寡黙と言う訳でも無く、寧ろ思った事は物怖じせず抑揚の少ない淡々とした口調で以て、ズバズバ口に出すタイプの人間。役職がてら、見た目以上にかなりの行動派で、思い立ったら直ぐに行動に移す等機動力が高い。

感情を表に出せない分、乱歩の天真爛漫さと自由奔放さに憧れており、周りに対する乱歩の年齢不相応な振る舞いにも、ある程度は(乱歩には必要な事だと割り切って)譲歩している節がある。家族として仲間として恋人として友人として、それら全てを区切らず引っ括めて乱歩と言う個人を愛し、乱歩もまた互いに信頼を預けている。

イメージ曲:『心拍数#0822』


……はい。今の処、構想が纏まっているのは大体こんな感じです。時系列バラバラでお話のネタを考えるのも楽しいので、もしかしたらお話の展開が前後左右するかもですが、色々試行錯誤してみようと思います。個人的に女性陣とのお話も書いてみたいですね〜。探偵社の面々もそうですが、紅葉さん辺りとバチバチさせたい気分。絶対に死合いにしかならないフラグです(爆)



ではでは、今回はこの辺で☆



*

:†文スト夢小説/乱歩夢・弍†:




*文豪/ストレイ/ドッグスで短篇夢譚。
*登場夢主は乱歩の相方で福沢の養女。
*日常系なほのぼの話を目指してます。



【:†名探偵との心の繋がり方†:】



(表には出せないだろう此の心象を)
(君は直向きに見つめて呉れている)



生来。或いは元来。私は笑うのが苦手だ。
否。笑うだけでは無い。私は、喜怒哀楽を巧く表に出せない。所謂、『感情表現』と云う『人間らしい動作』が苦手なのだ。

それは私の特殊な『生い立ち(経緯)』から基因している一種の『呪い(傷痕)』だ。

その所為で「人形の様だ」、「表情筋が死んでいる」等と周囲から度々揶揄されて来たが、如何云われようとも、そこは取り繕えない。流石に苦痛と迄は行かないものの、苦手なものは矢張り苦手なのである。

多分。それを遣れと云われれば、私も尽力して試みるだろう。『苦手』と『出来無い』とでは、根本的に意味合いが異なる。

しかし。例え試みたとしても、苦手を豪語している以上、それは心から滲み出る『人間本来の感情の色』には、遠く及ば無いものに成るだろう。想像に難しくない。

そして。云わずもがなだが。前述を見れば明らかだが。こんな私を『冷静沈着』と称するとなると、かなりの誤解が生じる。
少なくとも私は、世間一般で云われている『冷静沈着(クール)』な性格ではない。

飽くまでも。物事に対して『人よりも動じない』だけである。更に云えば、感情らしい感情が『表に出せない』だけなのだ。

その様は善く云えば胆が据わっている。
悪く云えば無頓着と捉えられるだろう。

そんな私の表情や動作を唯一『解り易い』と称しているのは、十代半ば頃から同じ屋根と上司の下で生活を共にして来ている、家族兼相方の江戸川乱歩位なものだ。

【超推理】と云う、他の追随など歯牙にも掛けない卓越した推理力を持つ、稀代の名探偵である乱歩は、どんな些細な情報でも瞬時に拾い上げ、直ぐ様解決へと導いて仕舞える。云わば武装探偵社の生命線だ。

「僕としては、詩歩は心の中で笑ったり泣いたりしているのが解るから、周りよりもずっと解り易いよ。勿論良い意味でね」

そう。正しく。まあ。こんな感じで。
至極当たり前の様に云って、乱歩は得意気にニコニコと微笑む。疑問は尽きない。

「……そう? そんなに解り易い?」

私としては、天真爛漫な子ども宛(さなが)らに、裏表無く感情を表に出せる乱歩の方が、私よりもずっと解り易いと思う。
その事を云って見れば、「だったら矢っ張り詩歩もそうだよ」と言葉を返された。

「僕は名探偵だからね。詩歩が考えている事は手に取る様に解るけど、君は君が思っているよりも、ずっと正直者だよ。だって、心の中の表情は顔のそれや言葉と違って、嘘なんて吐けないンだからさ」

「ね?」と小首を傾げた乱歩に同意を求められる。的を射た乱歩の言葉に、私は「そう云われれば確かにそうかも知れない」と、素直に納得して頷くしかない。

そこまで思い至り――私は、閉口した。

今迄の乱歩との付き合いを踏まえて推考すると、乱歩は表に出して来なかった私の心の中を、沈黙の向こう側に有る声を、心の有り様を――ずっと、傍らで見(聴き)続けて来て呉れていた、と云う事になる。

胸中に暗く翳ったのは、一抹の不安。
私はそれを、声に乗せて言葉を紡ぐ。

「……ねぇ、乱歩」

「ん? なあに? 詩歩」

「……その、嫌じゃ無かった? 面倒じゃ、無かった?」

「ぜーんぜん」

恐る恐る問い掛けると、間髪入れずに乱歩からケロリとした声音が返って来る。

「だってさあ、詩歩。君と暮らし始めてから十数年だよ、十数年っ! 嫌だったら見続けていないし。面倒だったらとっくに飽いて辞めていたよっ!」

「……あ。そっか。それも、そうだね」

「でしょ!? それに、これは名探偵たる僕だけの特権だからねぇ。僕だけが詩歩の心を解るなんて、何だか二人だけの秘密みたいで楽しいでしょ?」

そう云って、乱歩は悪戯めいた笑みを浮かべると、唇の前に人差し指を立てる。

一方。私はと云うと、乱歩から紡がれた『二人だけの秘密』と云う単語に、奇妙な気恥ずかさを覚えた。何処か温かくも、擽ったい様な感覚が沸々と込み上げて来る。

自分の中では処理し切れないそれを隠す様に、無意識に唇に力を込めて、キュッと一文字に結ぶ。上がる心拍数と共に、じわじわと、頬が熱を帯びて来るのを感じる。

「へぇ、詩歩。今嬉しそうなんだ」

「!!」

私の表情を見た乱歩は、上機嫌で心得た様に云うと、両の手で私の頬を包んだ。

「う〜ん。詩歩の感情が表情(顔)に出るのも悪く無いけどさ。やっぱり、好きな子の心は独占していたいよね」

心は見るものじゃなくて、見えないからこそ感じられるもの何だからさ、と。

そう続けられた乱歩からの言葉と共に、唇に降って来た温もりを感受する。触れるだけの行為なのに、体温と肌を通じて、柔らかく暖かく、心が満ちて行くのが解る。

それに、如何しようもない、身に収まらない程の幸福感を覚えて胸が苦しくなる。
きゅうと高鳴る鼓動に泣きそうになる。

けれども。私は、泣く事が出来無い。
苦しい程に。嬉しくて、幸せなのに。

「……っ、乱歩」

「うん、おいで」

そんな、普通の人間の様に泣けない私は、涙を溢す代わりに、目の前の乱歩に抱き付いた。背中に腕を回すと、同じ様に乱歩の腕が私の背中に回る。その感触に、温もりに、安堵した私は、そっと瞼を閉じた。

それが私の、私なりの。精一杯の乱歩との『幸福』の体現である――。



(笑みも涙も溢せ無い心模様が)
(掬われ満たされたある日の譚)



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