ライキ「フラット様、早々に窓から脱走を計らないでください」
フラット「ふっざけんなこの石頭!逐一俺の行動に干渉してくんな!お前は俺の兄貴か!」
ライキ「貴方の兄君はルシア様でしょう……。また髪も梳かずに出掛ける気だったんですか、身嗜みくらいは……」
フラット「黙れ。煩い。お前の声聞いてると腹が立ってくる」
ライキ「反抗期ですか全く……。いつまでたっても成長が見られませんね」
フラット「上から物を言うな。見下ろすな。お前無駄に背が高いんだよ、膝から下切ってちょうどよくしてやろうか」
ライキ「ヤンデレも大概にしてくださいよ」
フラット「お前にデレた覚えはねぇよ」
ライキ「はいはい。じゃあこれ、上からの指令書です」
フラット「やなこった」
ライキ「……は!?」
フラット「冗談だよ。めんどくさいけどさ。まあ行ったら暫くは帰らないからな」
ライキ「……存じていますとも。はぁ……、お気を付けて」
フラット「お前は気の遣いすぎで胃に穴でも開けてろ」
ライキ「勘弁してください。……誰かさんのせいで既に胃痛持ちなのに」
フラット「キタル?」
ライキ「冗談ですよね?」
フラット「……」
ライキ「……」
フラット「じゃ!あと十年は帰るつもりないからな!」
ライキ「冗談ですよね!?」