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敬称をつけてみる

風向さんがブログで「呼び捨てしないキャラがお相手の名前を呼び捨てしてみる」という話題を書いていらして、うちで考えたらみんな割と呼び捨てしてるので、じゃあ逆に普段相手を呼び捨てしてるキャラに敬称つきで呼ばせてみたらどうなるかな、と(笑)

すみません便乗です。しかもキャラ多くて全員は無理なので、桐島セレクション(笑)で。


・モノクロ編
紅「……白夜さん、珠露くん、燐くん」
珠「凄まじい違和感!!」
燐「慣れないのもあるんでしょうけど、なんか変な感じですね……」
白「……何で俺だけ『さん』なんだ?」
紅「年上だから」
白「なるほどな。……いや、でもやっぱりなんか……呼び捨ての方がいい」


・蒼ラグ編
セ「ラグランシア……様」
ラ「………………」
ド「陛下、お顔が赤くなっておられますぞ」
セ「あ、『陛下』の方が良かった……かな」
ラ「いやいい……これ以上は爆発する」
セ「爆発!? 何が!?」
ド「陛下が、ですかな」


・牙の鳥編
氷「………………胡蝶蘭様(;`皿´)」
胡「氷結さん」(にっこり)
氷「…………」
胡「あら、悪い気はしないわね」
氷「…………むり……」


・なかかな編
ツ「レンジャク先生」
レ「え」
ツ「レンジャク先生」
レ「ちょ」
ツ「レンジャク先生」
レ「まっ」
ツ「レンジャク先生」
レ「真顔で迫ってくるなツグミっ」
カ「ツグミさん……」
サ「慣れてらっしゃらないから、かしら……」


・Alice編
レ「…………ジークリード、さん?」
ジ「なあレン、ずっとそう呼んでくれたりしねえ? ベッドの上でとか」
レ「しねえ! もう二度と呼ばねえ!」(照)
へ「じゃあレン様、私を呼んでみて下さいませんこと? 普段は『シスター』ですもの、たまには名前で呼ばれてみたいですわ」
レ「え、…………えと、ヘンリエッテ、さん」
へ「………… 不覚ですわ!一生の不覚ですわ!この私がまさかジークリード様と同じ気持ちになるなんてっ」(照)
ジ「(あたたかい目)」



たまの呼び捨てとかたまの敬称つけとか、ふと呼び方が変わるのっていいですよね(*´∀`*)うへへ

『暮無異録 虚栄』

*******

 父も母も弟妹も、あのバケモノが喰っていった。
 ヤツらが入り込んだ俺の片目は、ヤツの「姿」しか映さなくなった。
 侭灌という名の僧に出会い、俺は刀で戦う術を覚えた。
 そうして師は自分の愛刀を俺に託した。
 あのバケモノを斬れる刀を。あのバケモノを斬る為に。
 御津守楼旋。白銀の刃は、初めて見た時と変わらない光を放つ。
「師匠」
 今日もまた、あのバケモノは村をひとつ、住民ごと食い散らかした。
 息絶えた住民達を荼毘に付し、哀しいまでに青い空を仰いで、俺は行方の知れない師匠へ向かって呟いた。
「俺はいつになったら、」
 言いかけて、やめる。言ったら、師匠はどこかで俺を叱るだろう。諦めるにはまだ早い、お前は何処までも甘い、と。
 呼ぶ声がして、振り返る。共に旅して歩いている、俺とそう年の変わらない若者が、寂しそうに笑っていた。
「泣きそうな顔、してるよ。銀煤」
 泣きたいなら泣けばいい。そいつは言うが、俺は彼に笑ってみせた。笑ってみせたつもりだった。
「泣くなら、全て終わってからだ」
 そう答えたら、彼は唐突に、俺の鼻を指で摘んだ。
「馬鹿だな」
 そして言うのだ。太陽みたいに笑って。
「強がんなよ。お前、中身はそんなに強くないだろ」
 オレがいるから。
 泣きたい時は泣け。
 師匠のような、父にも似た、その眼差しと言葉。
 俺はもう既に表れ始めた目の奥の熱と痛みを隠すように俯いた。そうだ、ただ強がってるだけだ、こいつはそれも全部知ってるんだ。

「…… 馬鹿はお前だ」

 なあ師匠。
 いつか師匠を見つけるまで、俺は生きてみるよ。
 見つけたら、その時は、


*******

設定整理がてら、銀煤さんを久々に引っ張り出そう大作戦。
まだあの二人に会う前、別の相手と旅をしていた、という番外編を書きたいなあと思ってまして。
相棒の名前が決まらない……

設定見返して色々間違ってたことに気づいてこっそり書き直し(笑)
銀煤って自分の目潰したいとか思ってたんだね……!紅入り込んでんだもんな!

『始まりを祝う』

******

 来たれ歳神、昇りたる龍の背より。


 祝いの歌は遠く、葉を落とした木々や春を待つ草花を潤すかの如く響く。
 サヨナキが歌うのは、力を持たぬ「詩歌」。新たな年の始まりの日に歌うものだ。
 兄のカナリアが眼を細め、柔らかに、だが朗々と歌う妹を見つめる。
 空には雲。長く伸び棚引くそれは、まるで龍のような姿だった。
 運気隆盛の吉兆、雲龍。
「兄様、」
 サヨナキが兄を振り返る。カナリアは首を傾げた。
「今年もサヨの歌、聴いてくれますか?」
 尋ねて微笑んだサヨナキの髪がふわりと揺れる。
「勿論」
 カナリアも笑った。いつだって、この妹の美しい歌声は心を癒やすのだから。
「沢山聴かせておくれ、サヨナキ。楽しみにしてる」
 はい、とサヨナキは嬉しそうに頷いた。笑顔が花のように咲く。
「兄様が聴いてくれるなら!」


 来たる歳神、誉れ高き陽光を背に。

*******

新年のお慶びを申し上げます。
どうぞ皆様、今年も当サイトと桐島を宜しくお願い致します!

『お菓子くれても悪戯します』

珍しくNL(笑)



********

 ふふ、と楽しげに笑いながら、黒いドレスの裾をひらりと翻してみせた紗来。
 頭にはリボンが巻かれた黒い大きな三角帽子。手には箒。ああ、魔女か、と気づいた俺に、彼女は綺麗なエメラルドの瞳を細めて言った。
「お菓子くれなきゃ、悪戯しちゃうんだから!」
 ……悪戯?
 首を傾げれば、紗来は肩を竦めた。
「今日はハロウィンよ、紅。仮装して、お菓子を貰って回る日なの。お菓子くれない人には悪戯していいんですって」
「お菓子、か」
 つまりお菓子をあげなかったら悪戯される訳か。彼女がどんな悪戯をしてくるつもりなのか、ちょっとだけ気にはなったが。
 俺は周りを見渡してみた。だが菓子とよべるものが何もない。そういえば白夜がもうすぐお菓子が何だとか言っていた。この事だったのか。
「あ」
 思い出した。その白夜に「必要になるだろうから」とキャンディを一つ貰っていた気がする。俺はハンガーにかけていたコートのポケットを探った。
 手に触れた丸い感触。両端をひねった白い包み紙にくるまれた、小さな飴玉だ。つまんで取り出し、紗来の手に乗せた。
「これじゃ、ダメか?」
 そう聞くと、紗来が嬉しそうに微笑んだ。
「ありがとう、紅!」
 いいん、だろうか。ああでも、紗来が笑うから、いいんだろう。
 でも。紗来がふと言った。その声に反応した俺の腕が、強く引かれる。
 前のめりになった俺の頬に、不意にやわらかなものが触れた。それはしばらく仄かな温もりを残して離れる。
 紗来の唇だと気づくのに、不覚ながら時間がかかった。驚いて見やった紗来の顔には、恥じらいを含んだ笑み。
「お菓子くれたけど、悪戯!」
 だってしたかったんだもの、と上目で見つめてくる。突然ごめんなさい、とも呟いて、そうして紗来は耳まで赤くした。
 俺は小さく噴き出してしまった。恥ずかしさからか俯いた紗来を、両腕でゆっくりと抱き込む。
 この魔女は、人を幸せな気持ちにさせるのが得意らしい。
 俺にもお菓子か悪戯か、紗来に選んでもらう権利くらいはあるんだろう。
 さて、悪戯はどうしてやろうか。






(ところで、キスは悪戯なのか?)
(だって、あんまり意地悪な悪戯はしたくないもの)


*******


紅がどんな悪戯したかはご想像にお任せします(笑)

『青年アリス』

かきたくなったー

地下でこそこそ設定中、Aliceのふたり。
けしからんレベルでBL注意ですよー
追記から。
more..!
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