幼い頃から私の寝起きが頗る悪かったのは最早、日常のものであった。兎に角、不機嫌でした。兎に角、理不尽に果てしなく不機嫌でした。あまりに不機嫌なもので「何で朝ご飯が味噌汁とお握りやねん。」とそんな訳の解らない事を口にはしなかったですが顔には出てました。じゃあ、食うな。日本人の朝は味噌汁だろうが。そんな姿を今まで散々、兄も見て来たもので「あの時のお前は人殺しの眼をしていた。」と貴方は人殺しの眼を見た事があるのかと、まぁ、今となってはそれも良い思い出と化してこの数年は普通に起きれる様になったのですが、今日、私は久々に御昼頃まで寝れると午前中にグッドスリーピングしていた所を妹共が父の言伝で「要らない漫画を出せ。」と起こされ、祖父が亡くなり祖父の遺品やら家具やらをどうにかするついで自分達の所も要らないものは棄てようと最近、家では大掃除を行っていて私の部屋の棄てる分のものは休みにやるのではなかったのかと思いながら起きた私の寝起きは最悪であった。明白に不機嫌オーラを醸し出す私を見ておどおどする妹共に「何でそこに居んねん!」と訳の解らない罵倒をし、呪詛の様にぶつぶつと呟きながらココアが入ったカップをスプーンで掻き回してる所に父が現れ「私のは30日なんちゃうの?」と尋ねたら「漫画とか出来るのは今日やる。」と言われ、舌打ちをしまくりながらスプーンを割れる勢いでカップの底に打ち付けながら掻き回すオッサンのこの荒みっぷり。どうやら予定外な時間に起こされると言うのと最近、心行くまで寝られてないのが祟ってこの有様の様である。普段はこんな子じゃないんです。妹共には後で謝っておきました。


それで漫画と言うか部屋の窓際にしこたま積み重なったジャンプを棄てる事になりました。これはこれで既に私の部屋の一部となっていたのですが。でも、棄てました。大分、古いものが50冊位はあったかと思うのですが。一番古いのが確か海賊に嵌まった頃でアラバスタ編のものがあるやつのはず。古ッ。妹弐号に手伝ってもらいました。その際に蝶々結びが出来ない彼女に蝶々結びを教えてあげました。私の予想に反し彼女は直ぐに出来る様になりました。凄いね君。私なんかそれを覚えるのに手子摺った挙げ句、出来たら出来たで至る所にビニール紐で蝶々結びを結ぶ病気を患う始末である。ジャンプと一緒に敷布団も棄てました。部屋が少し広くなりました。後はテレビ台だけである。


喫茶店の帰りに教習所に行って参りました。雨が懸念されましたが止んで良かったです。今日は危険予測のシュミレータを教室でやりました。ゲーセンにある様なレーシングゲームの様な装置があり、それで様々な危険を想定し、それを回避しながら運転する教習です。先ず、慣れる為の練習をしていたのですが感覚が解らず、スピードの出し過ぎで最初の曲がりで左の壁に衝突しました。練習で他の車も歩行者も居ないのに勝手に事故りました。笑った。笑うな。それから左に寄り過ぎな様でちょいちょい左を擦ってヂヂッ!とさせて、仕舞いにはヂヂヂヂヂヂヂヂヂ!とさせてしまいました。車の左側は傷だらけである。そんなこんなで本番。他の車や歩行者も出現しての危険予測シュミレーション。事故もなく安全に走行していたら曲がり角からボールが飛び出してくるこの有りがちなパターンに私は反射的にブレーキを踏みました。案の定、ボールを追い掛けて曲がり角から少女が飛び出し、急ブレーキも虚しく、車は少女の直前ではなく向こう側へと止まる。しかし、どうだろうか。ルームミラーで後方を見ると少女は何事もなかった様にボールを拾い上げているではないか。いやいやいや、御前、ちょっ、待て。直前で止まったなら解るが向こう側に止まったのに何故生きている。負傷、最悪の場合、轢死であるにも関わらず何だ君は。霊的存在、若しくは不死身なのか。明らかに私は少女を轢いたのだが、少女は何故か無傷で指導員の方も「セーフセーフ!」と言うものの明らかにアウトでしたし「いや、絶対轢きましたって!」と訴えますがシュミレータは衝突したと出ないですし、納得出来なかったのですがそのまま運転を続けました。絶対、死んだ。絶対死んでる、あの子。他にも教習生が御一方居らして、本番のシュミレーションがフラグ立ちまくってて笑いました。それから独り言が多かった。


髪が切りたいのですが時間がない。大乱闘も出来てない。休みになれば。





(詳録十二月二十九日)