珍しく、ホラー・サスペンスです(^o^)

ホラーはあまり読まないのですが
(というか、ホラーとサスペンスなどの
ジャンルの線引きがいまいちわかっていない)
この北林一光さんの作品はすきなので。

北アルプスの漆沢渓谷。
そこに突如襲った様々な自然災害や超常現象。 
帰り道を塞がれ山に閉じ込められてしまった登山客を
さらなる悲劇が襲う。 

北林さんの発表されている作品
ファントム・ピークス
サイレント・ブラッド
そしてシャッター・マウンテン
全てで山が取り上げられています。

北林さんは2006年に癌でなくなっているんですが
このシャッター・マウンテンは友人の方が
遺品のワープロから見つけ復元した作品らしいです。

結構楽しくファントム・ピークスを読んだので
後で亡くなってるということを知って
ショックを受けました。
(そういえば、『ハサミ男』の殊能将之さんも
亡くなったそうですね、物凄く残念です) 

この作品は、というか北林さんの作品は
山の恐ろしさをすごく緻密に描いてはると思います。
最近、山ガールとかで
登山が流行ってるらしい?ですけど
軽い気持ちで山に行くべきじゃないなーと思いました。
まあ、ハイキングとかで行ける山もありますけどね
(私は室内大好きなので
山とか全然行きたくないですが笑) 

作品の内容は
なんというか、ひたすらに怖いです。
常に、超常現象や自然災害が起こっています。
どんどん人も死にます。
お腹いっぱいです笑

前の二作と比べると
多少物足りない気持ちがしました。
ワープロに残されていたので、
推敲途中のものだったのかな?なんて勝手に想像をしてしまいました。

普段サスペンスばっか読んでるので
人が死ぬと絶対に犯人がいると思い込んでしまっているのですが
犯人はいるにはいるんですが
明確じゃないというか、うーんなんといえばいいんでしょう?笑

でも、おもしろかったんで
たまにはホラーもいいかなと思いました!

あ、あと
私がいいなと思ったのは
シャッター・マウンテンの表紙です。
色とりどりの蝶が飛んでいる中で女性が水浴びをしているのですが
読んだ後、ブックカバーを外したとき
あ、あれか!!
と思いました(*^_^*)