漫画喫茶で「ドラゴンボール」を読みふけった夜、自分がフリーザになって惑星ベジータを滅ぼしている夢を見た。
「ホーッホッホッ!私こそが宇宙最強!!」と叫んだ自分の声で目覚めた。
……隣にいた彼氏が硬直していた。
つきあって数日。一生懸命かわいい彼女を演じていたのに、こんなところで己のヲタぶりを暴露してしまった自分にすさむ。
王将のチャーハン食った。
まずかった。
大声で「まずい」と叫んだ。
厨房の置くから「どうすりゃええねん」と若い男の声が聞こえてきた。
あわてて「ねぎはうまく切れてる」とフォローを入れた。