梅にも懲りず桜かな

斎藤道三が息子義竜(実際は道三が利用した前美濃守護の土岐頼芸の子？)と争い負けて他界します。
道三は義竜を嫌っていたようでしたが、義竜は名君だったみたいです。
義竜が名君だったのは道三の元で育ったからではないかと思いました。
義竜の子竜興は頼芸に似た荒淫が過ぎる人だったとの事、土岐氏の血はそちらが強かったのでしょう。

義竜との戦いに向かう道三が信長に書く譲状のくだり、声明と共に出陣するくだりでは涙が出ました。

赤兵衛に遺児を託したり、帰蝶への思い、蝮も親なのだなぁと思いました。

京都のお万阿が最後まで格好よかったです。「私は庄九郎の妻であって、斎藤某が同一人物であったとしても私の人生には意味もないお人にございます」という内容の言葉にはグッときました。


信長は父親を嫌っていたと思ってましたが、この小説で印象は変わりました。

「桶狭間の戦い」はどうでしょうの「試験にでるどうでしょう」で見ていた内容を思いだしながら読みました。
勿論、清洲城での「敦盛」を舞うところでは、オオイズミ校長の舞いを思いだしました。
(*^-')b←ナンカマチガッテル


「信長編」という割にはかなり明智光秀にページは割かれています。
信長に仕える前の事はおぼろ気にしか知らなかったので、一々「へぇ」と思って読んでます。細川藤孝との関係もやっと解りました。

また足利義昭が最初僧籍居たこと、その弟が金閣寺の院主だったことも知りませんでした。


そして、伊達家のある東北が当時は距離的にも時間的にも、京からとても遠かったのだなぁ、と読んでいて思いました。